「サイクリング王国わかやま」発信(1) 多彩なコース、「弱虫ペダル」とコラボも
「WAKAYAMA800」を疾走 「モバイルスタンプラリー」も実施中
和歌山県が歴史と並んで推し出す観光の魅力が「サイクルツーリズム」。太平洋を一望する海岸線、森林と渓谷美、田園風景など「水の国」ならではの自転車観光に適した景観を武器に、ロードの整備をはじめサイクリストの受入態勢を強化。「サイクリング王国わかやま」の魅力を全国に発信している。
サイクルツーリズムの推進は、自然豊かな和歌山県内に点在する大型バスや鉄道では行けないが“インスタ映え”や爽快な空気などを感じられるスポットへも行ける自転車を使った観光を振興することで、集客力の弱い地域にも観光客を誘導しようというのがねらい。2016年度から取り組みを本格化させ、川辺のエリアでのサイクリングロードの整備や、県内各所にバイクラックの設置や工具の貸し出しなどを行うサイクルステーションを設置するなど「王国」への足場を固めてきた。
和歌山県全域、約800キロにおよぶサイクリングロード「ブルーライン」の愛称は「WAKAYAMA800」。川沿いを行く紀の川ルート、南紀の海岸線を走る串本—白浜ルート、那智の滝ヒルクライムルートなど様々なサイクリングロードが、和歌山県の新しい魅力に気づかせてくれるはずだ。
和歌山県ではサイクルツーリズムをより楽しんでもらおうと、20年3月22日まで「モバイルスタンプラリー」を実施中。県内50カ所以上に設けられたスタンプ設置箇所で、スマートフォンでQRコードを読み取り、スタンプを獲得していく。ポイント数に応じてロードバイクや県内宿泊券、自転車用品などが当たる。あわせてインスタグラムで県内でのサイクリング写真を投稿すれば特産品が当たるキャンペーンも実施している。
人気自転車レースアニメ「弱虫ペダル」とのコラボ企画も12月末まで実施。登場キャラクターが、那智の滝など和歌山県内の観光スポットを走行しているシーンを描き下ろしたスペシャルグラフィックを県内外に発信している。
また、モバイルスタンプラリーの「弱虫ペダル版」も。不老橋(和歌山市)、高野山中門(高野町)、白崎海岸(由良町)、円月島(白浜町)、滝の拝(古座川町)の5カ所に期間限定のチェックポイントを設置、看板のQRコードを読み取るとキャラクターと記念撮影ができるほか、5カ所すべてでスタンプを獲得すると抽選で弱虫ペダル限定グッズが300人に当たる。
スタンプラリーの詳細はhttp://mobilerally.wakayama800.jp/へ。
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