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日本遺産・三国湊を訪ねる 北前船寄港地の文化

県内では一乗谷朝倉氏遺跡や白山平泉寺も認定

福井県坂井市の「三国湊」は2018年5月、日本遺産「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船の寄港地・船主集落〜」に追加認定された。

三国湊は平安時代の歴史書「続日本記」に掲載されているほか、室町時代に発行された日本最古の海商法規である「廻船式目」にも登場。三津七湊に数えられ、川と海による物流・経済の要所として発展した。

江戸時代には三国湊の豪商である森田家、内田家、三国家など廻船業などによって大きく栄え、福井藩の財政を支えた。

今回は江戸から明治時代にかけて北前船によって繁栄した三国湊を支えた19の歴史文化資産が日本遺産の構成文化財として認定された。19施設は瀧谷寺、三國神社例大祭、旧岸名家住宅、三国箪笥など、いずれも三国湊を訪れた時は必ず立ち寄りたいところばかりだ。

このほか福井県では今年5月、福井県・福井市・勝山市で共同申請していた「400年の歴史の扉を開ける旅〜石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井〜」が新たに日本遺産に認定された。一乗谷朝倉氏遺跡や白山平泉寺など中世期に大量の石を用いた都市が形成され、今なお風情ある町なみを体感することができる。

なかでも一乗谷朝倉氏遺跡は、来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀とも関係が深く、当時居住していた東大味町を戦禍から守ったことから「明智神社」がとして今も光秀が祀られている。

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