「半分、青い。」「麒麟がくる」の舞台 美濃エリア、ゆかりの地で観光効果
城下町の風景が“絵になる”
岐阜県美濃エリアがドラマのロケ地、ゆかりの地として注目を集めている。
恵那市の岩村城下町は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台。西町一丁目商店街は、ドラマで「ふくろう商店街」として何度も登場している。放送開始から町を散策する人が増え、ドラマでも重要なパーツとなっている五平餅を食べ歩く人も多い。
岩村城下町は江戸時代の町並みが残る国の重要伝統的建造物群保存地区。そのひとつ、江戸末期の商家「勝川家」では「半分、青い。」ドラマ展も開催している。市では城下町の散策マップを作成しているほか、QRコードを読み取ると、ドラマの設定である1989年のふくろう商店街が再現される画像を提供している。
恵那駅と明智駅を結ぶ明知鉄道は9月29日まで「半分、青い。」のラッピング列車を運行している。
2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、戦国武将の明智光秀の生涯を描く。美濃エリアは光秀の生誕の地とされ、地元では2年後のドラマ放送の効果を期待している。
可児市は、明智城址(長山城跡)と天龍寺が光秀ゆかりの地。
明智城址は明智光秀生誕の地と伝わり、城がなくなるまで約30年間ここで過ごしたとされる。自然の地形を生かした典型的な中世の山城跡で、現在はハイキングコースとしても親しまれている。ドラマが始まる1年前、19年には可児市で「全国山城サミット」も開催される。
天龍寺には明智氏歴代の墓所があり、本堂には184センチと日本一大きい光秀公の位牌が収められている。毎年6月には「光秀供養祭」が行われる。
光秀の出自には謎が多く、近隣の恵那市明智町にも出生伝説が伝わる。毎年5月には、武者行列などを再現した「光秀まつり」が開催されている。
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