「どうする家康」歩みをたどる天下人紀行・愛知県岡崎市編
ひとりの弱き少年が、戦乱の世をいかに生き抜き、天下人にまで上り詰めたのか―。今年の大河ドラマ「どうする家康」は、タイトル通り、戦国の英雄、徳川家康の生涯に迫る。天下人の人生は、愛知県岡崎市から始まった。岡崎城は家康が生まれ、戦国期は重臣が城代を、江戸期は譜代大名が城主を務めるなど徳川家を支え続けた地だ。雄大な岡崎城と大河ドラマ館、徳川ゆかりの社寺を訪ね、その風土に触れることは、家康戦国紀行に欠かせない。忠義に篤い家康に仕えた三河武士の魂が息づく地・岡崎。“神君出生の城”から、家康が描いた天下泰平の世へ思いを馳せたい。
“神君出生”岡崎城を探訪 松平以来、徳川を支えたまち
天下人の素養を培う 重臣らが歴代城主 徳川家康は1542年12月26日、三河岡崎城主を務める松平広忠の長男として岡崎城内で生まれた。戦国群雄割拠の時代にあって有力とは言えない武家に生まれた子が、のちに天下統一を果たすなど誰も想像しえな...
家康の生涯と三河武士を紹介 「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」1月21日オープン
三河武士のやかた家康館に 「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」は1月21日、岡崎公園内の「三河武士のやかた家康館」にオープンする。ドラマの世界観や徳川家康の人生、三河武士について紹介するなど家康を生んだまち岡崎ならではの展示内容で物語...
家康の人生観を育んだ寺社 将軍家の菩提寺、必勝祈願の神社
幼少期に通った寺や産土神も 岡崎に生まれた徳川家康は信仰に篤く、天下統一のつながる人生観を養ったといわれる。市内には家康ゆかりの寺社が今も点在。泰平の世への思いはここから始まった―。 大樹寺は松平氏と徳川将軍家の菩提寺で、147...
宿場町の面影「二十七曲り」 岡崎のまち歩き
往時の賑わいを伝える 家康が五街道を整備、伝馬制を制定すると岡崎のまちは宿場町としても栄えた。東海道のなかでも随一の長さを誇った岡崎宿の町並みは屈折を繰り返し「二十七曲り」と呼ばれた。今も商店が建ち並び、往時の賑わいを伝えている。 ...
岡崎生まれ伝統の味 八丁味噌蔵で醸造文化学ぶ
職人の伝統の技法を間近で 古くからものづくり王国・愛知を支える醸造文化。その代表格である八丁味噌は岡崎で生まれたといわれる。岡崎城から西へ八丁の距離、その名も八丁村、今の八帖町で造られてきたから八丁味噌。今もメーカーが並び、伝統の味が...
味覚で体感「おかざきめし」 うどんの味噌&もろこしに、甘味や鮎も
「もろこしうどん」「くずもちバー」 ユニークな味わい 岡崎市は八丁味噌をはじめ古くから個性的な食文化が根付き、今も料理人たちの研さんとアイデアで多彩な味わいが生み出されている。その名も「おかざきめし」。岡崎家康紀行は食文化を体感してこ...