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バリアフリーへ改革 なにわ一水、館内整備と意識徹底で成果生む/松江しんじ湖温泉

デザインフロア「MINAMO」に結実

松江しんじ湖温泉の旅館「なにわ一水」がバリアフリー化への取り組みを進めている。利用しやすく過ごしやすい館内の整備から従業員の意識にいたるまで“改革”を推進し、利用客の支持を得て、内閣府から表彰されるまでに。「すべての人にやさしい宿」の実現へ歩みを進めている。

バリアフリーの取り組みを始めたのは2006年。4階の露天風呂付き客室の特別フロア「水と雲の抄」開設を機に、客室やロビー、食事処の段差を解消させると、障がい者や高齢者の利用が増加し、手ごたえをつかんだ。以後、宴会場や朝食会場はすべてバリアフリー化、大浴場の手すり設置や車いす対応の送迎マイクロバスの導入といった利用客の利便性向上だけでなく、バックヤードの段差解消など従業員の働きやすさにも目を向け、ひとつのサービスにとどまらず、バリアフリーを宿のアイデンティティにまで昇華させた。

なにわ一水

車いす対応バスも導入

旅館としてのバリアフリーを結実させた客室が10、16年にオープンさせた2・3階のデザインフロア「MINAMO」。バリアフリーと旅館のもてなしの両立にこだわり、意匠をはじめ旅館らしさを楽しんでもらえるように工夫。特にプレミアムルームは完全バリアフリーで、シャワーキャリーにあわせた露天浴場、オストメイトトイレも導入した。

従業員の意識も徹底。障がい者への理解を深める「あいサポート運動」に全員が参加、接客に生かす。会社の費用負担でサービス介助士資格の取得も奨励している。

これらの取り組みが評価され、16年にはバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰で内閣府特命担当大臣表彰優良賞を受賞。17年には松江市の障がい者差別解消条例に基づく市長表彰も受けた。「旅館とユニバーサルデザイン」で新時代の旅館のひとつの姿が注目を集めている。

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