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観光列車や社寺イベント 和歌山県、12月15日まで県内各地でキャンペーンを展開

聖地リゾート! 高野・熊野を中心に県内観光をアピール

和歌山県が12月15日まで展開している「聖地リゾート! 和歌山キャンペーン」。今年度が世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道登録20周年を迎えたことを記念して行われるキャンペーンで、高野・熊野を中心に県内観光をアピールしている。

キャンペーンは9月30日まではJR西日本と日本旅行とタイアップし、観光列車の運行などを行う。7月6日にJR新大阪駅で行った特急「パンダくろしお」の団体臨時列車の出発式、南紀白浜空港の愛称を「南紀白浜リゾート空港」とする命名式をキックオフとしてスタートした。タイアップ期間中、観光列車「WEST EXPRES銀河」を9月25日まで運行し、京都―新宮間を21往復。車内限定のご当地グルメや途中駅での特産品販売、オプションツアーなどを予定している。

また、キャンペーンでは世界遺産に登録されている社寺を中心に県内各地で特別展やイベントが繰り広げられる。熊野本宮大社では、普段は入ることのできない御垣内(みかきうち)に入り、本殿の前で特別参拝ができるほか、7月上旬には旧社地の大斎原の大鳥居をライトアップした。

熊野本宮大社

キャンペーンで御垣内の特別参拝が行われる
熊野本宮大社

熊野速玉大社では11月30日まで、国宝を含む貴重な奉納品を熊野神宝館で特別展示。神門や社殿、参拝道でプロジェクトマッピングを行い、厳粛な雰囲気を演出する。

熊野那智大社では12月31日まで、通常は非公開の宝物殿の古神像や文書、刀剣類などの宝物を展示。7月には那智山青岸渡寺で那智の滝のライトアップ、ライトアップした熊野古道「大門坂」を歩くイベント、青岸渡寺三重塔前で「らんたん」を夜空に浮かべるイベントを実施した。また通常未公開の瀧寶殿を特別に開け、那智京塚出土の重要文化財、金剛界立体曼荼羅などの秘宝や秘仏を特別公開する。公開日は9月14―23日、11月1―30日。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝

青岸渡寺の三重塔と那智の滝。
7月にはライトアップされた

和歌山県立博物館では、特別展として「聖地巡礼―熊野と高野」を2025年3月9日まで開催。5期にわたって展示を変えながら熊野・高野の歴史に触れられる。

このほか、9―12月に全6回に分けて平安時代の上皇や女院らによる「熊野御幸」を再現した「令和の熊野古道」を実施。熊野古道を実際に歩いて体感するもので、中辺路でリレーウオークを行う。熊野三山社寺で到達セレモニーが企画されている。昨年度も12月にスタート地である京都市の城南宮で往時を再現した出立式を行い、3月までに紀伊路のリレーウオークも実施した。

高野山では9月下旬―11月下旬、金剛峯寺の襖絵を特別公開。12月31日までは弘法大師空海の思いや文化資源の魅力を案内するVRシアターとしてデジタルミュージアムが特別公開される。

通年実施で「高野山ナイトツアー」「高野山歴史DAYツアー」も。どちらも奥之院や壇上伽藍などを高野山僧侶や公認ガイドが案内するプライベートツアーになっている。

そのほか、世界遺産20周年記念期間限定企画として日前神宮本殿参拝、玉津島神社特別拝観、和歌浦天満宮特別企画書道展、藤代神社藤代王子跡ミニ講座、紀州東照宮社殿の彫刻・壁画公開などが行われるなど、県内各地で多彩なイベントを実施する。

なお、世界遺産登録20周年のイベントの情報はキャンペーン特設サイトで順次掲載している。

和歌山県 旅のおすすめサイト


むさし
【白浜温泉】
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