“湯の旅わかやま”で県内温泉地アピール 12湯サミット開催や巡湯帳
各温泉地タッグで湯どころ和歌山を発信
関西圏で最多の500超の源泉を持つ和歌山県。近年「湯の旅わかやま」のパンフレットを作成するなど“温泉県”をアピールしている。
パンフレットでは白浜温泉や南紀勝浦温泉、熊野本宮温泉郷、龍神温泉などの歴史や泉質などを紹介し、温泉=和歌山のイメージづくりに取り組んでいる。
和歌山県のそうした取り組みの先駆けとなってのが、県内の温泉の魅力を発信している「わかやま12湯推進協議会」(青木査稚子会長=トラスト旅行)。2020年に発会して以降、大阪や和歌山の旅行業協会として温泉を巡るモニターツアーを実施し、毎年10月には「わかやま12湯サミット」を開催している。
サミットはこれまで龍神温泉、南紀勝浦温泉、白浜温泉で実施し、今年も10月2日に第4回「わかやま12湯サミットin本宮大社・川湯温泉」を開く。12湯の温泉を熊野本宮大社に奉納する献湯祭や、現在進められている「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録」に向けての署名活動にも取り組む。開催地の熊野は有史以前から「よみがえりの聖地」であることをアピール。熊野の温泉で湯治を行ったことで元の姿に戻った「小栗判官」を主題にした講談も行う。
また、今年4月1日からは、寺社の御朱印と同様に、12の温泉地を周遊し御湯印を集めて巡湯帳に貼る「巡湯帳」事業を始めた。白浜温泉や南紀勝浦温泉など同推進協議会に参加する23施設と7カ所の温泉地の計30種類の御湯印を用意している。御湯印は1枚300円で、巡湯帳は1冊2200円。巡湯帳は温泉旅館などで購入できる。
青木会長は「和歌山全域の温泉地への誘客、周遊促進で県内観光の活性化につながればと思っています」「各温泉地が個別でPRするのではなく、温泉地や各施設の横のつながりを深めたい」と話し、個人旅行客に湯めぐりの楽しみをアピールするほか、旅行会社のツアーにも12湯めぐりの利用を呼びかけている。
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