晩年に築く光秀の“理想郷”・京都亀岡 知られざる光秀像、京都大河ドラマ館で明かす
1月11日オープン 展示体験と特産品の魅力で50万人見込む
光秀は、何者か―。亀岡市に1月11日にオープンする「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」がテーマのひとつに掲げたキーワードがこれだ。一般的に知られる“逆臣”としてのイメージとは反対に、教養に長けた文化人、名君など複数の顔を持つ、謎多き人物、光秀。大河ドラマ放送を機に、本能寺へ出陣した地として、知られざる光秀の顔を世に問う。
大河ドラマ館は、同日正式に完成となる京都府立京都スタジアム内に特設会場を設け、2021年1月11日までの1年間にわたって展開する。今回の大河ドラマでは近畿圏唯一の大河ドラマ館であり、毎年各地で開かれてきた大河ドラマ館の歴史で、初めてのサッカースタジアムとのコラボというのも話題だ。
広さ約520平方メートルの館内では、ドラマの世界観を伝える展示や体験に加え、光秀と亀岡・京都の関係性、歴史を紹介。多角度から光秀の人物像と戦国時代の世界に迫る。亀岡市産業観光部光秀大河推進課の松本英樹課長は「光秀が追い求めていたものは何か、発信できれば」と腕をぶす。
館内に入ると、キャスト・スタッフの紹介やオープニング映像のメイキングシアター、ドラマのパネルや衣装、小道具、美術関連の備品が並ぶコーナーが続く。廊下にはドラマの写真パネルが展示され、キャストのサインやメインシアターでの映像の放映、360度パノラマ映像や顔ハメパネルなど体験コーナー、等身大パネルとの記念撮影コーナーもあり、盛りだくさんの内容でドラマの魅力を伝えていく。
また、特別展示「光秀は、何者か。」コーナーも設置。京都・丹波・亀岡に伝わる光秀の多くの謎から、光秀の実像に迫ろうというものだ。来館者には、自分が考える光秀像について投票してもらい、結果は後日、集計して発表する。現代人が考える光秀像が明らかになる。
出口横には「光秀大河物産館」を併設。地元の特産品や光秀、大河ドラマ関連グッズをそろえ、ドラマ館の余韻に浸ったなかで土産購入が楽しめる。
開館時間は9―17時。入場料は大人600円、小中学生300円。20人以上の団体は大人480円、小中学生240円。
会場はJR亀岡駅からすぐという好立地。駐車場は一般車はスタジアム北側に約70台、南側に旅行会社向けに団体大型バス約19台分を用意している。大型は要予約。
来館者目標は50万人。松本課長は「京都の出入口・亀岡として、京都観光のひとつの素材になります。京都へのツアー造成としても導線はばっちり。サッカー観戦にあわせての来客も期待しています」と話す。
加えて、「岐阜市をはじめ大河ドラマ館のある各市とも連携したい」と、関連エリア全体で大河ドラマを盛り上げたい考えだ。
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