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妖怪と酒で賑わう三好市 秋と冬にまつり開催

11月16日に「妖怪まつり」

徳島県三好市で“妖怪”や“酒”がテーマの祭りが秋冬に開かれる。いずれも内外から多くの来場が見込まれている。

「妖怪まつり」は今年で22回目を迎える恒例のイベント。11月16日に旧上名小学校校庭で開かれるもので、例年天狗や河童、こなき爺など地元の伝説の妖怪たちが集結し、ふれあいが楽しめる。地元の食材をふんだんに使用した妖怪汁なども味わえるほか、ライブやトーク、妖怪バザーなども行われる。

妖怪まつり

こなき爺ら地元に伝わる妖怪たちと触れ合える

三好市山城町には古くから数々の妖怪にまつわる伝説が伝承されてきた。漫画家の故・水木しげるさんが永久会長を務める世界妖怪協会から「山城・大歩危妖怪村」として「怪遺産」に認定。まちづくりに生かす取り組みを展開、観光資源として定着している。

この地に残る妖怪伝説はこなき爺をはじめ110カ所以上。妖怪にまつわる祠や神社、遺跡が残されており、四国山地の険しい秘境のなかで妖怪と共存して暮らしてきた。近年、「怪遺産」に認定されるなかで妖怪村として観光活性化に生かす機運が高まり、地元の人たちがつくった妖怪のオブジェの配置、道の駅大歩危に妖怪の展示、イベントなども行うなど妖怪によるまちづくりを積極的に展開している。

一方、「四国酒まつり」は四国4県の銘酒が一堂に会する四国最大の日本酒の祭典。例年左党がこぞって参加する。27回目を迎える2026年も2月に開催予定だ。

四国酒まつりは、四国の銘酒を集めた「地酒試飲会」と地元酒蔵の「酒蔵開放」からなる広域イベントとして2000年にスタート。当初は200人程度の参加者だったが、第20回の記念イベントには3万人の参加者が訪れるまで人気イベントに成長した。

今年も2月に三好市池田総合体育館で開催。2500人が訪れ、新酒を中心に四国内の銘酒が並び、参加者はサーバーでお目当ての酒を注いで味わった。三好市内各蔵元による酒蔵開放もあり、蔵人しか飲むことのできない搾りたての新酒を堪能した。

参加は例年チケット制で、前売券と当日券を用意。今年は地酒試飲会の参加者に枡がプレゼントされていた。

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