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隈研吾さんの建物探訪 梼原町、来春から専門ガイドも

森林のまちだからこそ

県内全域で造成が進む高知県の着地型旅行にあって、2020年に注目が集まるのが、梼原町での「建物探訪」。なぜ、梼原? それは来年開催の東京オリンピックのメーンスタジアム・新国立競技場設計に携わった建築家・隈研吾さん建築の建造物が点在するから。その特徴的な建物の案内をしているが、隈研吾専門のガイドの養成を行う予定だ。

梼原町と隈さんの関係は、地域性と隈さんのデザイン性にある。町の面積の約9割を森林が占める梼原と、木材など自然素材を生かした建築を特徴とする隈さんの相性は合致。隈さんは1987年、元梼原公民館の歴史的木造建造物「ゆすはら座」の保全に関わり、ここで地域に根付く「木を大事にする哲学」に触れたことが、今の作風につながったという。

隈さんの建造物は素朴な風情漂う同町内にあって、ひと際目を引きながらも風景と調和。

「雲の上のホテル」は飛行機の翼を想起させるデザイン。隣接する温泉施設では露天風呂で大空を眺めながら自然空間に身を浸すことができる。

「雲の上のギャラリー」は日本建築の軒を支える「斗供(ときょう)」という伝統的な木造表現をモチーフに用いている。

「雲の上の図書館」は梼原の未来を見据えた滞在型図書館。素足で木の床の感触を楽しみながらじっくりと。ボルダリングコーナーも備える。

草葺の外観が目をひく「まちの駅ゆすはら」。しゃれたムードのなかで特産品購入、2階は「雲の上のホテル」別館として宿泊もできる。梼原町総合庁舎は梼原産の木材をふんだんに使った、ぬくもりある空間。1階には梼原伝統の茶室を模した東屋が迎えてくれる。

これらと吉村虎太郎庄屋跡地など歴史スポットを絡めれば、梼原ならではの伝統と現代の融合の妙を楽しむが旅ができあがる。

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