祭事、イベント目白押し 秋の下呂温泉、湯の恵みと飛騨牛に感謝
10月8日に下呂温泉神社例祭、10月21日は「謝肉祭」
秋の下呂温泉は祭りやイベントが相次いで開催される。
10月8日は、湯の恵みに感謝する下呂温泉神社の秋の例祭。例祭の中でも見どころは、下呂温泉を世に知らしめた功労者である儒学者・林羅山や室町時代の僧侶・万里集九らゆかりのある人物の装束に身を包んだ観光関係者ら100人が温泉街を歩く参進行列。獅子舞の披露や芸妓連奉納があったあと、下呂温泉の発展を祈願する神事が行われる。
観光客、宿泊客を喜ばせるのは、白鷺橋に設けたやぐらの上から紅白の餅をまく千子(せんご)まき。餅の中には宿泊券などのプレゼントも入っている。
温泉への感謝は、毎年8月上旬に行われる下呂温泉まつりでも。温泉感謝祭とし、秋の例祭と同様、JR下呂温泉駅から万里集九像や林羅山像のある白鷺橋を経て、温泉神社まで関係者が時代衣装に身を包んで練り歩く。温泉神社では献湯の儀などが行われる。
下呂温泉で繰り返し天与の恵みである温泉に感謝し、下呂温泉の繁栄を祈る行事が行われるのには理由がある。「昭和33年の飛騨川の集中豪雨で下呂温泉は消滅の危機に陥った。先人らの努力のおかげで再び温泉を授かったことを我々は忘れてはいけない」(感謝祭の瀧多賀男実行委員長)という思いからだ。
ちなみに下呂温泉まつりでは、飛騨川の河川敷で1万発以上の花火と音楽がコラボする花火ミュージカル、龍神火まつり、湯の華みこしパレードなどが3日間にわたって繰り広げられる。
10月21日には、しらさぎ緑地公園で「下呂温泉謝肉祭―飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」が開かれる。
特産の飛騨牛を豪快に焼き上げ振る舞うもので毎年、おおぜいの来場者を集める。飛騨産コシヒカリのご飯、きのこ汁も付き、秋の恵みに感謝する1日になる。下呂温泉に前後泊の来場者は、前売券が手渡され行列に並ぶことなく飛騨牛を頬張れる特典も。
会場には特設ステージが設けられ、中高生で構成されるビッグバンドのジャズを演奏や、ペア宿泊券や飛騨牛などが当たる抽選会も行われる。
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