天下泰平の礎―江戸から日光 皇居や増上寺、日光東照宮
23/01/24
幕府の中心、江戸城の面影探る 世界遺産の豪奢な造りに感嘆
徳川家康といえば戦国の覇者だが、今の東京、江戸に幕府を開府し、天下泰平の礎を築いたことが最大の功績といえる。家康が反映させたまち江戸と関東圏。今の日本の中心地に家康の威光をたどりたい。
幕府の中心、江戸城は今は皇居になっているのは周知のこと。1457年に太田道灌が築城、家康入城時から、秀忠、家光時代に大城郭が整備された。今も都心にありながら広大な堀と緑をたたえたたたずまいが往時を伝え、東御苑や北の丸公園は一般に開放。櫓や門、石垣に歴史の趣を感じさせる。
芝にある増上寺も徳川将軍家と縁。家康ゆかりの秘仏、戦の勝利を祈願した「黒本尊」を祀る勝運の寺としても知られる。境内には秀忠など将軍6人の墓所を備える。
東京から足を延ばして栃木県日光へ。世界文化遺産となった日光東照宮は全国の東照宮の総本山ともいえる存在で、家康を祭神として祀る。3代家光時代に全国から腕利きの職人を集め、豪奢なつくりに。近年平成の大修理を終え、鮮やかな姿が蘇った陽明門、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿などの彫刻などはあまりに有名だ。
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