「どうする家康」歩みをたどる天下人紀行・全国編
ひとりの弱き少年が、戦乱の世をいかに生き抜き、天下人にまで上り詰めたのか―。今年の大河ドラマ「どうする家康」は、タイトル通り、戦国の英雄、徳川家康の生涯に迫る。徳川家康は天下を手中に収める過程で、当然ながら生涯を通じて行動範囲も広い。幕府を開いた江戸、当時の都・京都、豊臣政権の本拠地大阪など、戦国の主要舞台となった各地に足跡を残した。家康戦国紀行は日本を広くめぐる旅になる。
天下泰平の礎―江戸から日光 皇居や増上寺、日光東照宮
幕府の中心、江戸城の面影探る 世界遺産の豪奢な造りに感嘆 徳川家康といえば戦国の覇者だが、今の東京、江戸に幕府を開府し、天下泰平の礎を築いたことが最大の功績といえる。家康が反映させたまち江戸と関東圏。今の日本の中心地に家康の威光をたど...
最後の決戦―大坂の陣 生涯のライバルの居城や本陣跡
茶臼山の戦いの舞台、大阪城、堺の“伝説” 大阪も家康ゆかりの地が多数ある。 天下分け目の関ヶ原の戦い(1600年)で勝利した家康は征夷大将軍として江戸に幕府を開いたが、その体制を盤石なものとするために、依然として大阪城を拠点とす...
命からがらの帰還 伊賀越え
本能寺の変で危機 まさに「どうする家康!」 明智光秀によって織田信長が倒された本能寺の変。その第一報を家康はわずかな手勢のみで堺で聞いた。光秀の追討、落ち武者狩りが畿内で広がる大ピンチ。どうする家康! 家臣の中には信長の弔い合戦...
征夷大将軍の宣下受ける―京都 二条城や圓光寺、方広寺
「国家安康の鐘」も 戦国期の都、京都にも当然家康はゆかりが深い。当時の日本の中心地だけあって家康ももちろん特別視。時代を見守ってきた都に家康の歩みを見る。 家康は秀吉が築城した伏見城を再建、1603年にここで征夷大将軍の宣下を受...
リアルによみがえる古戦場 関ケ原に記念館が3年前オープン
「天下分け目」を深く知る 誰もが知っている歴史的出来事、関ケ原の合戦。家康率いる東軍と石田三成率いる西軍合わせて15万人が対峙し、雌雄を決した一戦だ。 合戦の場となったのは岐阜県関ケ原町。国内最大級のイベントの場でありがながら、...
朝倉攻めの伝承が残る―福井・若狭エリア
秀吉とともに奮闘 福井県若狭エリアも家康ゆかりの場所が点在する。 信長、秀吉とともに奮闘した朝倉攻めのためで、美浜町の国吉城は三英傑がそろって入城したとされる。 若狭町の得法寺には家康が宿泊したことを示す「腰掛けの松」があ...