海山の恵みで食の国・隠岐 魚介類から牛肉、そばまで
「貝の王国」、隠岐牛、隠岐そば 海士町では「直会御膳」登場
隠岐の雄大な自然は多くの恵みをもたらし、食の国・隠岐を作り上げてきた。
隠岐周辺の漁場は寒流と暖流が交わり、山から栄養分をたっぷりと含んだ清水が流れ込む。プランクトンが豊富で海草が茂り、その海草をエサに貝類が育ち、それを目当てに魚が集まる。この“奇跡の好循環”から美味い魚介類が生まれる。
隠岐の島町商工会では2016年に「貝の王国」を標ぼう。「貝料理アンバサダー」の店ではサザエやアワビ、白バイ貝など伝統料理からオリジナル料理まで、各店が様々なメニューを提供する。特に春から初夏の岩ガキは「海のチーズ」と評される濃厚な旨みで人気が高い。西ノ島は岩ガキ養殖発祥の地だ。
夏から初秋は白イカ。強い甘みと柔らかな食感にファンが多い。冬は「隠岐松葉ガニ」。高品質なものだけが選別され、その美味さは言わずもがな。冬の寒シマメ(スルメイカ)は、海士町で特殊な冷凍技術が確立され、年中楽しめる。「寒シマメ肝醤油漬丼」は肝醤油で漬け込んだスルメイカをご飯と卵でかきこむ。独特の甘さと弾力が美味。
隠岐は高台でも水に恵まれるため放牧が盛ん。潮風を浴びた牛馬はミネラルたっぷりのエサを食べている。島生まれ島育ちの隠岐牛と隠岐黒磯牛は、ブランド牛の名に恥じない。柔らかさや脂の差し具合は、肉の甘味と旨みが口の中にジュワッと広がる。ランチメニューや宿の料理などで味わえるが、地元の定番、バーベキューで豪快に食すのもおすすめだ。
「隠岐そば」は通常の家庭でも打って食べるという“隠岐のソウルフード”。十割そばでつなぎを使わないため、そばは短め。焼きサバやあごでとったダシと一緒にかきこむのが隠岐スタイル。
シイラなどのアラでダシをとった漁師メシ「えり焼き鍋」や、刺身の漬けをご飯の上に乗せダシをかけた「柳かけご飯」など生活のなかから生まれた味わいだ。
中ノ島では、後鳥羽上皇を祀る隠岐神社境内の講堂をリニューアルした「離島キッチン海士」で地元食材を使った昼食「直会御膳」を開発。イサキやアジなど海の幸から新鮮な野菜を使った多彩な料理を詰め込んだ箱膳、隠岐牛のロースト、イサキの炊き込みごはんなど、素材は全品同町産を使った「これぞ海士町」といえる料理を提供している。予約制で10人以上から。昼食と明屋海岸見学などを組み合わせ団体観光ツアー、夕食対応も可能だ。
島根隠岐 旅のおすすめサイト
- 隠岐観光協会【島根】
- 今こそ行って隠岐たい 4つの島の絶景めぐる(18/07/24)
- 神社で感じる「大地」の力 隠岐ジオパーク推進協がマップ作成(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(1) 島娘のおふくわけ(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(2) 「ブラ隠岐」のすすめ(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(3) 隠岐の夕陽は音がする(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(4) 隠岐の海は多様な美しさ(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(5) 歩くから見つかる旅(18/07/24)
- 島人が勧める“とって隠岐”(6) 島人、旅人交流の場(18/07/24)
- フォトジェニックな島後 インスタグラムで発信中(18/07/24)
- 国賀海岸を探訪しよう 定期観光バスや洞窟遊覧船で(18/07/24)
- 「ご島地グルメ」で隠岐食べ歩き(18/07/24)
- “プロ”も認める隠岐の可能性(1) 阪急交通社・クラツー(18/07/24)
- “プロ”も認める隠岐の可能性(2) 日本旅行・JAL(18/07/24)
- JALジェット便が通年運航 大阪伊丹-隠岐空港間(18/07/24)
- 各地から隠岐へチャーター便 FDA(18/07/24)
- 隠岐に急増するクルーズ船 類例のない“火口”に停泊(18/07/24)
- 船旅で隠岐周遊 高速船や内航船運航(18/07/24)
- 隠岐楽パスポート 4島めぐりがより便利に(18/07/24)