アートにのぼせろ 道後オンセナート2018を開催、9月にプレ開幕
温泉街や宿を現代芸術作品で彩る
日本最古の温泉にアートの風が吹く―。愛媛県道後温泉でアートプロジェクト「道後オンセナート2018」が展開される。温泉街一帯や旅館ホテルを舞台にアート企画を散りばめ、現代アートと古湯の伝統との融合で道後の新たな魅力を発信するという斬新なイベントも14年以来4年ぶりの開催。今回は9月2日のプレオープンに続き、18年4月14日のグランドオープンを経て、19年2月28日のフィナーレまでの約1年半のロングランで、来訪者に道後ならではの「温泉アートエンターテインメント」を体感してもらう。
「道後オンセナート」は14年に道後温泉本館の改築120年を機に第1回を開催。温泉という地域資源に「アート」という新しい魅力を組み合わせ、新しい道後の魅力を創出、温泉街一帯の回遊性を向上させようと始まった。第1回が好評だったことから、地元から開催の継続を求める声が上がり、以降の2年間は「道後アート」として受け継がれてきた。
今開催のコンセプトもこれまで同様「アートにのぼせろ」。加えて「オマージュ」「賛歌」をキーワードに、約20人のアーティストの作品が道後温泉本館をはじめ温泉街各所や旅館ホテルに展示され、温泉街をアート一色に染め上げる。アーティストと作品、地元、そして旅行者までもが一体となり、道後のアートの風景を作り上げようという考えだ。
9月2日のプレオープンは、芸術ユニット「明和電機」による宝厳寺でのライブで開幕。道後商店街正面入口には現代美術家の大巻伸嗣さん、振鷺亭前には彫刻家の三沢厚彦さん、道後商店街には写真家の梅佳代さん、椿の湯1階には絵描きの淺井裕介さんがそれぞれ作品を披露し、美術家のイチハラヒロコさん、アーティストの鈴木康博さんも作品を展示する。
以降、グランドオープンまでに作品を続々と公開予定。現代美写真家の浅田政志さんは道後温泉本館で「鷺の恩返し」をテーマとした8連作を展示する。
また、「道後アート2015」でメーンアーティストを務めた写真家の蜷川実花さんも特別参加。18年5月末まで、道後温泉本館で写真34点を使ったインスタレーションを展開する。
踊りや映像などのイベントも多彩。12月にはクリエイティブユニット「エンライトメント」が映像技術を駆使した企画を予定している。近年俳優としても活動の幅を広げる前衛的舞踏家の田中泯さんは18年4月27、29日に場踊りを。ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰の近藤良平さんのイベントも予定されている。
オンセナートの人気企画である、旅館ホテル客室そのものがアート作品となる「HOTEL HORIZONTAL」は「ホテルプロジェクト」として今回も開催。ブックデザイナーの祖父江慎さんが道後舘と、作家の大宮エリーさんが道後プリンスホテルと、イラストレーターの宇野亞喜良さんが道後山の手ホテルとそれぞれタッグを組む。
四国愛媛 旅のおすすめサイト
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