秋の富山で“絶景”に浸る旅―いたるところで“フォトジェニック”(1) 上市町・滑川市
森林セラピーと「景色の一部に」 富山でこその「大人の知的好奇心を満たす旅」
富山県が5年ほど前から始めた観光キャンペーン「大人の遊び、33の富山旅。」。半年ごとに違ったテーマを設定し、富山でできる「大人の知的好奇心を満たす旅」を提案している。インスタ映えやフォトジェニックが流行るなか、この秋の富山旅のテーマは「絶景」。富山県などが主催した1泊2日のプレスツアーで富山の絶景のなかに身を置いてきた。
富山駅から車で30分ほどにある上市町の大岩山日石寺。迫力ある巨大な磨崖仏の不動明王が本尊で、本殿は磨崖仏に屋根をかけたように建てられている。寺は樹木と苔に覆われた千巌渓の縁にあり、ここでは森林セラピーガイドツアーに参加できる。
地元主婦らのグループ「トコトコ」がガイド役で、彼女たちは県内をフィールドに個人や団体向けのウォーキングツアーやクラフト体験プログラムを揃えている。
初めて参加した森林セラピーツアーでは、渓流で目を瞑り音に耳をそばだてたり、気に入った場所で瞑想したり、渡された額縁で景色を切り取ったりと、退屈することなく1時間ほどを過ごした。
昼食は名物、大岩そうめんと山菜料理。3年熟成させた麺が器のなかに上品に整えられているのを見て、そうめんにも盛り付け方があることを初めて知った。素朴でおいしい定食だった。
滑川市の東福寺野テラスは標高300メートルほどの高台の公園で、富山湾を一望する。ここでは貸し出し用のロングチェアに座り、景色の一部になってみる。訪れた夕方は園内に人はなく、ふわふわドームは子どもに遠慮することなしに跳ね放題。プレスツアーに参加した20代から50代の大人全員で思いっきり跳ねた。
近くにブドウとリンゴの観光農園がある。ブドウ園では、経営者からタネありブドウ栽培への愛情と熱情を聞き、確かに味の違いも分かり、タネありキャンベルアーリーのファンになった。
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