サイクルツーリズム始動 茨城県南部「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を走る(2)
筑波山を登り下り霞ヶ浦へ スロー・サイクリングで過ごす週末
ここまででちょうど半分の20キロ。一行はここで自転車を下り、サポートバスで、つくば山腹のロープウェイ乗り場に向かった。勾配のきつい登りが続き、これをヒルクライムしたら、かなりきつそうだ。ただ、レンタル自転車には電動アシスト自転車Eバイクもあり、走力に自信がない人や、ヒルクライムを試してみたい人にはお勧めだ。
中腹のロープウェイステーションから、筑波山頂まで登り、帰りは15分ほどハイキングした先にあるケーブルカーで山腹の筑波神社まで降りた。近くに数軒の旅館があって、宿泊先の筑波山ホテル青木屋では露天風呂や、露天風呂付き客室からの関東平野の眺望を望んだ。南の方角に80キロほど離れた東京スカイツリーが見えた。筑波山での宿泊はスロー・サイクリングをよりおいしくしてくれるスパイスだった。
翌朝は雨になりそうな曇り。再び自転車にまたがり、ホテル前から麓まで快適にダウンヒルして再び自転車道に戻った。霞ヶ浦までは残り半分の20キロ。途中、レンコン畑に興味を引かれた。このあたりの主要農産物だそうだ。泥の池に棒が無造作に刺さっているのは見えていたけど、「このあたりにレンコン畑が広がっています」と教えられなかったら、耕作放棄地だと思い続けていただろう。食用の蓮は、白い目立たない花を咲かせるそう。これも見てみたい。
少しずつ街に近づき、土浦駅近くの線路をくぐって霞ヶ浦の港に出た。待っていた観光船に自転車と一緒に乗りこんで、霞ヶ浦を少しだけ遊覧して、同じ港に戻った。年に数回、「サイクルーズ」として自転車ごと違う港まで運んでくれるイベントが行われている。定期運航やイベント以外でのグループ予約への対応が検討されている。
今回走ったのは、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」全長180キロのうち、岩瀬駅から土浦駅・霞ヶ浦までの40キロ。小学生中学年以上なら1日でたやすく走りきれるだろう。自転車専用道で、車を心配しないで安全に走れるメリットも感じた。家族で楽しい週末を。
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