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世界有数のビーチ&シティリゾート タイ・パタヤを行く(1) 眺めと建造物に親しむ

TTM+2019の開催に合わせて、タイ湾に面したパタヤを訪ねた。パタヤは、世界有数のビーチ&シティリゾート。約4キロの海岸線から2本の道路に挟まれた約200メートルにホテル、レストラン、ショッピングモールが集積する。ローカル色と国際色が混ざり合ったシティリゾートの喧騒と、ビーチリゾートのリラックス感を満喫した。 

ビューポイント

最初に行ってほしいのが、パタヤビューポイント。パタヤの中心から南に車で10分ほどの峠から緩い弧の字のパタヤビーチやパタヤ市街を一望できる。まず、海に浮かぶボートの多さに驚き、視線を手前に移すと2晩歩いたウォーキング・ストリートがもう懐かしい。

ビューポイントからパタヤを一望

ビューポイントからパタヤを一望

ビューポイントの一角に小さな屋外カフェがある。気取ったつくりじゃないところがいい。ほぼ満席の店内の客も、半分以上は地元の人たちに見える。

暑い日だったけど、カフェの十分な日陰を風が通り抜け、気持ちいい。ここからなら夜景もよさそうだ。ビールを置いていないのは残念だったけど、それほど甘くないアイスティーはおいしかった。

近くに通称、ビッグ・ブッダと呼ばれるワット・プラヤイ(ワットはお寺)がある。大きな金色の釈迦像はまばゆく、なぜか涼しげに見える。

幾度かのタイ旅行で、もう金色の本堂や釈迦像を珍しいとは感じないけど、祈る人の姿にはいつも惹かれる。屋外であっても多くは膝をつき、あるいは横座りの姿勢で長い時間、祈る。立ったまま手を合わせる日本とは違う祈りの形に惹かれるのかもしれない。

ビューポイントに近いラマ5世の銅像の前で祈る人もいた。

ラマ五世像の前で祈る女性

ラマ五世像の前で祈る女性

サンクチュアリー・オブ・トゥルース

パタヤ中心からビューポイントとは反対側、北に車で10分ほどの岬に立つ、サンクチュアリー・オブ・トゥルース。未完成なところからタイのサグラダファミリアと呼ばれている。

輸入車販売で財を成したタイ人のレックさんが、理想とする世界観を表現しようと1981年に着工した大きな木造建築物。テーマは地球と宇宙の調和と哲学的だけど、仏舎利も納められているということで寺院でもある。

建物は木組みで、中に入ると高い天井と、壁にはめ込まれた数多くの彫刻が印象的だ。サグラダファミリアに例えなくても、アートとして見どころ多い建物に見えた。

サンクチュアリー・オブ・トゥルース

タイのサグラダファミリアとも呼ばれている
サンクチュアリー・オブ・トゥルース

完成を見ず、レックさんは20年ほど前に亡くなったが、今も区画ごとに建築が続いている。彫刻や建築の多くを担うのは、隣国のミャンマーからの出稼ぎの人たちだそう。工房で彼らの仕事ぶりを見た。木槌でノミを打つ様子やカメラを向けたときの笑顔を見て、建物への親しみが増した。

(次の記事)世界有数のビーチ&シティリゾート タイ・パタヤを行く(2) エンタメや食文化

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