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三井寺(園城寺)・父・為時が出家した名刹/滋賀県大津市「光る君へ」紀行

紫式部一家に縁深く

三井寺(園城寺、滋賀県大津市)も大津が誇る名刹。天台寺門宗の総本山として名高く、紫式部の父・藤原為時が出家した場所であるなどこちらも紫式部とゆかりが深い。「光る君へ」紀行に欠かせない地だ。

天智天皇ゆかりの寺として創建され、866年に天台別院として再興されたことから同寺の歴史が本格的に始まる。大津近江京ゆかりの古刹であり、多くの秘仏が安置されていることでも知られる。西国三十三所観音霊場の第14番札所である観音堂、近江八景のひとつ「三井の晩鐘」も同寺の名を高めている。

三井寺

紫式部関係文書の特別展も開かれている三井寺

同寺と紫式部一家との関連は、紫式部が没した2年後に父・藤原為時が出家した地であること。そして式部の異母兄弟の定暹(じょうせん)が阿闍梨であるなど一家とゆかりが深い寺だった。また、「紫式部日記」で中宮彰子の出産に三井寺の僧侶も呼ばれていることが記されている。

同寺では大河ドラマ「光る君へ」放映を記念して紫式部関係文書特別展「紫式部と三井寺」が始まった。同寺所蔵の紫式部関連の品などを初公開する。

展示品は「寺門伝法灌頂血脈譜」「源氏物語湖月抄」「観世流大成版 謡本 源氏供養」「小倉百人一首」など貴重な品々が並ぶ。あわせて平安から鎌倉、室町時代の仏像も公開予定。

期間は7月31日までと10月1日―2025年1月31日。会場は境内の金堂。時間は8―17時。

料金は無料。別途入山料が必要。

「光る君へ」滋賀大津 旅のおすすめサイト









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