持続可能な観光都市・下呂へ　国際機関が日本第1号に認定

Ｅ―ＤＭＯの取り組みを評価

持続可能な観光都市の実現へ、下呂の対応は俊敏だ。下呂市と下呂温泉観光協会は２０２３年２月、オーストラリアの国際認証機関「アースチェック」による持続可能性に取り組む地域の国際ネットワーク「リーディング・ディスティネーションズ・オブ・ザ・ワールド・プログラム」の認定を受けた。日本国内では第１号認定であり、その先鋭さと実行力が評価された格好だ。

持続可能性に関する取り組みの成果と向上を目指すもので、先進的な地域を認定するもの。

オーストラリアからスタッフが訪れて調査し、データ主導での意思決定やエコツーリズムとＤＭＯを融合した「Ｅ―ＤＭＯ」の取り組み、温泉の集中管理などが評価された。地域社会全体の環境の健全性や持続可能な取り組みなどの先進的地域として認められた。

持続可能な取り組みの事業主体を担う下呂温泉観光協会はこれまでも官民一体で取り組みを推進。20年には日本ＳＤＧｓ協会から事業認定を受け、21年市内でＤＸ化を進める「下呂未来創造プロジェクト」を開始。21年秋にはＣＯ２削減の宿泊プラン造成を本格化させるなど次代の観光地として発展を目指す取り組みを展開している。

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