健康増進につなげる「クアオルト」 下呂市、「クアの道」2コース新設
地域の自然生かし健康保養地に
下呂市は、地域の地形や気候を生かし健康増進につなげる「クアオルト」事業に取り組んでいる。3月にはウオーキングコース「クアの道」2コースがオープンし、本格的に事業を始動。健康保養地としての下呂を地元や観光客にアピールしていく。
「クアオルト」は、ドイツ語でクア「治療・療養、保養のための滞在」とオルト「場所・地域」を合わせ、「健康療養地」を意味する言葉。ドイツではクアオルトで行われる運動療法が医療保険に適用されるなど浸透している。
今回オープンしたコースは、ドイツのクアオルトでの自然の地形や風などを活用して行われている運動療法をベースに、日本の環境にあわせて考案された「クアオルト健康ウオーキング」認定。傾斜地を歩き、心拍数や血圧などを測定しながら運動指導を行っていく。
下呂市の「クアの道」は、下呂温泉合掌村とその周辺を歩く2・58㌔・累積高度差105㍍と、萩原町の四美の森を歩く2・54㌔・同128㍍の2コース。いずれも周囲に豊かな自然が広がり、温泉も近い保養に最適な地だ。
月2回、定例会が開かれ、約3時間でコースを歩く。1グループ15人までの予約型も受け付け、市内外の企業・団体の利用を呼びかけている。そのほか、昼食やアクティビティを加えたイベントスタイルでの開催も予定している。
詳しくは下呂市健康課 電話0576―24-2632。
5月28日には下呂市と岐阜県立下呂温泉病院がクアオルト健康ウオーキングによる連携協定を締結。温泉を豊富に持つ地域特性を生かしながら、医学的知見から市民や参加者の健康増進、健康寿命の延伸を目指し、地域活性化につなげていく考えだ。
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