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空海生誕・世界遺産20周年・万博―ビッグイベント機に観光地づくり 「蘇りの地わかやま」の魅力発信

コロナ禍からの反転攻勢

和歌山県が今年2023年から突入した「ダイヤモンドイヤー」。ビッグイベント目白押しの25年までの3年間、コロナ禍からの反転攻勢につなげるべく観光施策を展開する。大打撃を受けた観光産業の復活はもちろん、ウィズ・アフターコロナの観光地づくりという新しい時代の観光構築という長期的な視野でのミッションにも挑戦。キャンペーンや周遊促進、受入環境の整備などに県を挙げて取り組み、観光県・和歌山を全国にアピールする。

ダイヤモンドイヤーは今年の「弘法大師空海生誕1250年」で幕を開ける。信仰の聖地・高野山の開祖である弘法大師空海の節目に、ゆかりの地が連携しての共同プロモーションや各交通機関とのタイアップキャンペーンなどを展開する。

続く24年は、高野山や熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年の節目を迎える。前回の10周年でもゴールデンイヤーとして展開したが、今回は20周年を祝う機運の醸成や世界遺産を核とした広域周遊ルートの構築、交通アクセスの利便性向上など観光資産としての価値向上を図る。

熊野那智大社

2024年に世界遺産登録20周年を迎える
熊野那智大社

ラストを飾る25年は「大阪・関西万博」が開催される。シンポジウムで周知を図り、デジタル化によるストレスフリーな観光地づくりのほか、インバウンドの受入環境整備の強化、高付加価値な観光コンテンツの創出・磨き上げ、世界的なメディアとのタイアップキャンペーンで観光地としての質の向上、国際的な観光誘客につなげ、次代の和歌山県観光発展の足掛かりをつくる。

これらの大きな話題を念頭に、ダイヤモンドイヤーでは「世界遺産」「温泉と食」「サイクリング王国わかやま」「アウトドア観光・『水の国、わかやま。』」の4つのテーマを中心に観光プロモーションを展開していく。

ダイヤモンドイヤーの取り組みは3年間に限らず、長期的ビジョンを持って臨む。観光誘客につなげる具体策となるのが「蘇りの地、わかやま」キャンペーン。和歌山県がもつ大自然をベースに、旅行者に心身を癒してもらおうとこれまでも実施してきたもので、ダイヤモンドイヤーにあわせて取り組みを強化して展開する。県の魅力を旅行素材に落とし込み、多様な旅のスタイルや嗜好に対応したテーマ別の観光スタイルを確立し誘客の多角化を図るほか、「県民割」など旅行割引支援策で観光復活につなげる。将来的なインバウンドの回復に向けた取り組みも行うなど長期的な視野も盛り込む。

テーマ別観光では従来から掲げてきたテーマをさらに深掘りしてアピールを強化していく。

また、ウィズ・アフターコロナ下にあって県が取り組みを進めるのが「多様な旅のスタイル」の普及・定着だ。ワーケーションや多拠点居住、テレワークなど昨今注目を集める新しい旅のスタイルの受入地としての存在感向上を図るほか、サステナブルツーリズムがテーマの企業研修やCSR活動の誘致、企業会議参加者のブレジャー需要に対応したプログラムの開発など新時代に対応する観光スタイルの確立を推し進めていく。

和歌山県 旅のおすすめサイト


むさし
【白浜温泉】
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