花が呼び込む春−地域華やぐ旅の旬
まもなく3月、四季があるありがたさを感じる春がくる。野山を、まちなかを花々が艶やかに包むと旅への意欲が増幅する。京都や大阪では満開の桜が都会の歴史情緒に彩りを灯し、信州木曽では山間の地に春のぬくもりを与えてくれる。季節感を求めて出かけることこそ旅の真骨頂。春の観光シーズンを楽しむなら、春花紀行でスタートダッシュを切りたい。
京都岡崎・十石舟 古都の風物詩、海外からも誘客
春の桜・若葉愛でる 琵琶湖疎水を優雅に行く 京都市左京区・岡崎エリアでは3月23日―5月6日、「岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり」が実施される。琵琶湖疎水を舟で優雅に進む、京都の春の風物詩。桜と新緑に彩られた古都の春の風情を川面から...
大阪大川・水上バスナイトクルーズ 水都の春は川面の風流
夜桜見物を船上から 大阪は古くからまちなかを流れる川とともに歩んできた。その水都に春を告げるのは満開の桜。大阪水上バスが通年で運行するクルーズ船「アクアライナー」は、中之島周辺の大川をビル群と史跡、名所を眺めながら進んでいく。春は大川...
長野木曽・桜紀行 御嶽山観光復興を桜が祝う
登山復活と高山―木曽―伊那桜紀行 長野県木曽地方の春は遅い。雄大な霊峰・御嶽山の麓に抱かれた木曽谷の冬は長いが、そのぶん、訪れる春のありがたみは深いのだ。今シーズンの木曽観光の喜びは、その春を告げる花々を愛でること。それは、復活へ着々...
茨城・梅まつり 偕楽園と筑波山で開催
初春の可憐な喜び 茨城県を代表する梅の名所、水戸市の偕楽園とつくば市の筑波山梅林で2月16日から梅まつりが始まった。 日本三名園の1つ、偕楽園で開かれているのは「水戸の梅まつり」で3月31日まで。1897年(明治30年)の初回か...
静岡伊豆 半島全域が「花回廊」に
桜から「田んぼの花畑」まで 静岡県伊豆半島は温暖な気候から、冬から春にかけて花々が次々に開花。3月上旬の桜からでもまだ遅くない。伊豆花回廊が旅人を待っている。 お椀を伏せたような山容の大室山や一碧湖、絶壁が連なる城ヶ島など景勝地...
長野南木曽 ミツバツツジ400株群生
遅い春告げる山の彩り 長野県南木曽町では4月中旬、木曽川畔の天白(てんぱく)公園の高台に群生するミツバツツジが桃色の花をつけると、ようやく春がやってくる。6種400株もの桃色の大群落がまだ寒々しい山を彩ると、春が来たことを実感するのだ...
愛知南知多 様々な品種で花ひろば開花
春から本番 一面花、花、花 愛知県南知多町の観光農園「花ひろば」は、その名の通り、広大な園内で年中花を観賞できる、花の一大スポット。当然、春は開花する品種は多く、見どころが充実する。花を愛でるなら温暖な南知多のこの地は外せない。 ...