瀬戸内国際芸術祭が帰ってくる 19年春夏秋に開催
「瀬戸内海=アート」の立役者 交流プログラムを拡充
「瀬戸内海=アート」というイメージを確立させた瀬戸内国際芸術祭が帰ってくる。2019年開催が来年4月26日にスタート。瀬戸内海の島々を舞台に展開するアートプロジェクトは、日本の四季の魅力を海外へ発信するため今回も春・夏・秋の3期に分けて開かれる。今回はシーズンテーマを設定、会期ごとに異なる“島×アート”の世界を楽しんでもらう。
19年開催はこれまでと同様、香川県直島や小豆島、岡山県の犬島などの12島と高松港、宇野港周辺が会場。春(4月26日―5月
26日)、夏(7月19日―8月25日)、秋(9月28日―11月4日)の3期、合計108日間の開催となる。
会期ごとにテーマを設定。春はアーティストや地域住民が作品制作を通して交流を深める「ふれあう春」、夏はアジアからアーティストやパフォーマーを招いてアジアとのつながりを深めるほか、日本全国や世界から集う旅行者と交流を生み出す「あつまる夏」、秋はフィナーレに向け全会期中最大の会場数で作品展示を展開、地域再生の縁を築く「ひろがる秋」をテーマに展開する。
重点的な取り組みは、前回の国際化や地域の食などを発展させる形で、作品展示や地域との交流を拡大。「みつける︱瀬戸内に光る『モノ』『コト』『ヒト』の発掘と発信」「つながる︱人と人、島と島、地域と世界の交流」「はぐくむ︱島の『滞在』を彩る担い手の育成」の3つの視点から、地域伝統の「ものづくり」の発信、アジアとの交流、人材を育成する「瀬戸内フラム塾」の3プロジェクトを重点的に実施し、来場者が「来住者」になる流れを創る。
展示作品は、従来の開催以降も展示されている既存作品に加え、新規プロジェクトを各会場が設定するテーマに応じて設置。来場者の滞在先となる瀬戸内海エリアの宿泊施設との連携や、芸術祭鑑賞ツアーの設定など受け入れ体制も整備する。
瀬戸内国際芸術祭は3年に一度の開催で、前回の16年も100万人超が来場。“海の復権”をテーマに据え、アートによる地域活性化の先駆け的といえる存在だ。
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