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高松市初の本格温泉旅館へ 花樹海、眺望に加え「美人の湯」誕生

自家源泉は「長年の悲願」 「四国八十八景」選定も話題

香川県高松市の旅館「喜代美山荘 花樹海」(三矢昌洋社長)はこのほど、自家源泉の掘削に成功し、浴場や露天風呂付客室への配湯を始めた。これでついに高松市内に本格的な温泉旅館が誕生。高松の旅に大きな魅力が加わったことになる。三矢社長に話を伺った。

「高松にとって『温泉』のイメージ欠如は、観光誘客にとって長年の課題でした。弊社にとっても自家源泉を持つことは長年の悲願であり、今回ようやく叶いました」と三矢さん。

その結果、配湯を開始してから「市内唯一の高濃度療養泉として認知が高まってきました」とも話す。

花樹海三矢社長

「自家源泉は長年の悲願だった」と三矢社長

今回掘り当てた源泉は、湧出量が毎分32トン。泉質濃度が1リットルあたり4.25グラム、PH9に相当する高濃度のナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉で、入浴後には肌のすべすべ感が得られるため、「美人の湯」としてアピールしている。

そのほかにも筋肉や関節の痛み、疲労回復、胃腸をはじめとする疾患など様々な効能を有するという。

温泉は、高松市内や瀬戸内海を一望できる屋上パノラマ大浴場や、新設した天然岩露天風呂付き客室などに配湯している。

また同館は、四国経済同友会や四国運輸局、四国4県、交通、旅行会社などが参画して設定する「四国八十八景」のひとつにも選定。2020年の東京オリンピック開催に向け、四国が誇る景観をアピールするもので、同館は7番目の指定を受けた。

高松市街地や屋島、瀬戸内国際芸術祭の舞台となる島々が一望できるという「弊社の自慢が評価されました」と三矢社長は胸を張る。都市型温泉旅館として魅力の付加価値を高めることにつなげた格好だ。

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