道後温泉本館、保存修復へ工事 「部分開館」で観光に影響軽微
16/11/21
開始は18年以降の見込み
愛媛県松山市の「道後温泉本館」の保存修復工事が計画されている。建築から120年が経過し、文化財としても観光資源としても大きな存在感を持つ道後温泉のシンボルの工事には地元からも注目が集まるが、市では工期や工事の手法について議論。できるだけ観光に影響が少ない形での施工になる予定だ。
当初の計画では、2017年秋の工事開始だったが、市は17年秋の愛媛国体や市営温浴施設の新設オープンより後の開始に言及。18年以降の工事開始となる見込みだ。
工事の手法については、本館全体の工事に入ってしまうと全面閉館となり利用できなくなるため、部分的に営業しながら工事を進める「部分開館」の方向で話が進んでおり、観光への影響は最小限にとどめられそう。外観の写真撮影は本館全体が同時に不可にならないよう、工事期間中は工事自体の見せ方を工夫することなども検討されており、道後の一大観光拠点が全面ストップとなる事態は避けられそうだ。
交通規制については本館周辺道路を通行止めにはせず、1車線は残す方針。工期については当初は本館建築130年を迎える24年をメドとしていたが、工法によって変わるため流動的だ。
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