観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

長門で温泉と食満喫 萩とを結ぶバスツアーも

名湯に浸かり、歴史文化に親しむ

長門市内には5つの温泉があり、長門温泉郷五名湯としてアピールしている。その中には温泉博士として名高い札幌国際大学の松田忠徳教授による温泉番付で、西の横綱に選ばれた俵山温泉と前頭7枚目に選ばれた長門湯本温泉がある。

古くから湯治場として知られ、昔ながらの宿が軒を連ねる俵山温泉、近代的な旅館や古風なたたずまいの宿が軒を並べ湯の町情緒が漂う長門湯本温泉、弘法大師の夢のお告げで発見されたといわれる湯免温泉、深川湾を望む高台から絶景を楽しめる黄波戸温泉、美しい油谷湾を眼下に望む高台の油谷湾温泉がある。

日帰り入浴ができる施設も多数あり、温泉巡りを楽しむことができる。

長門湯本温泉

湯の町情緒が漂う長門湯本温泉

また長門市では2015年1月末から3月末までの土曜、日曜、祝日を中心に長門と萩を結ぶ貸切観光バスツアー「長門市号」を運行する。

ツアーは温泉地やJRの駅から出発し、大河ドラマ館や金子みすゞ記念館、村田清風記念館などをめぐる。

長門市内発着、終日観光のAコース、長門市内発萩市内着、ミニ観光のBコース、萩市内発長門市内着、半日観光のCコースを用意。料金はAコース5千円、Bコース2500円、Cコース1千円。

金子みすゞ記念館

金子みすゞ記念館

村田清風記念館

村田清風記念館

長門市の「食」に関して、まず挙げることのできるのは「仙崎かまぼこ」。長門市仙崎産の蒲鉾は、この地方独特の「焼き抜き蒲鉾」として有名。一般の蒲鉾と比べてその味わいはきめ細かく、しこっとした歯ごたえの良さに特徴がある。

次に紹介したいのが「やきとり」。2005年、ある議員の一般質問から始まった「長門やきとりのブランド化」。大きな養鶏組合をバックに新鮮な鶏肉の提供を受けられることから、いつしか37店舗のやきとり屋が営業。しかも、そのほとんどが女性経営者というのが特徴だ。

鶏肉はもちろんのこと、豚の三枚肉や魚介類、野菜を使う串焼きで、基本は塩味。肉の間に挟むのはタマネギという比較的オーソドックスなやきとりになっている。他の地域と大きく異なるのはガーリックパウダーの存在。お店には一味、七味と並んで置かれている。

「仙崎イカ」も絶品。全国でも有数のケンサキイカの水揚げを誇る長門市の仙崎市場。主な漁法は疑似餌を使ったイカ釣漁で、イカを傷つけず鮮度を保つ。イカ釣漁で仙崎市場に水揚げされたケンサキイカは仙崎イカのブランド名で高く評価されている。

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