花燃ゆヒロイン文ゆかりの地紀行(2) 防府-文が晩年過ごした地
15/01/06
多くの観光スポット
防府市は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン文(のち美和に改名)が、晩年の約30年を過ごしたゆかりの地。夫の楫取素彦は防府市の初代市長ともいえる三田尻宰判管事を務めるなど、楫取夫妻と防府市との関係は深い。
防府市内には楫取夫妻ゆかりの史跡のほか、大河ドラマの舞台となった幕末から明治維新にかけての観光スポットが数多く点在する。
桑山周辺には楫取夫妻の墓がある大楽寺や高杉晋作ら勤王の志士たちとの交流が深く「勤王の志士の母」と慕われた野村望東尼の墓、幕末に長州藩で結成された長州藩諸隊である御楯隊などの調練所だった桑山招魂場などがある。
英雲荘(三田尻御茶屋)は承応3年(1654年)、2代長州藩主・毛利綱広によって建てられた長州藩の公館。藩主の参勤交代や領内巡視の際、あるいは公式賓客の旅館にあてられた。また幕末には多くの維新の志士たちが出入りするなど、重要な役割を果たした。
防府天満宮は、学問の神様・菅原道真公を祀った神社。日本で最初の天満宮として創建されたといわれ、京都の北野天満宮、福岡の大宰府天満宮とともに日本三天神と称される。
幕末には多くの志士が菅原道真公を尊崇し、信仰していたといわれており、防府天満宮にある歴史館では幕末当時の状況を知ることができる。楫取素彦に関する資料も展示している。このほかにも天満宮内には長州藩士をはじめ多くの志士たちが訪れたといわれる大専坊跡や暁天楼もある。
国指定重要文化財である旧毛利家本邸は旧萩藩主毛利氏の邸宅で、伝統的な和風意匠を用いた住宅。邸宅の一部は毛利博物館として毛利家に伝わる国宝を含む約2万点の宝物を収蔵・展示している。国指定名勝の毛利氏庭園は、ひょうたん池を巡る回遊式で、四季折々の景観が楽しめる。
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