【米子】大人は米子で社会見学　”水”や製菓など５コース

11/05/24

米子の名水扱う企業めぐる産業観光

鳥取県・米子市観光協会では２００７年11月から産業観光ツアー「大人達の社会見学」を実施し、好評を得ている。

米子市は大山や弓ヶ浜、日野川など水資源が豊富なことから、製紙業や清涼飲料水メーカーの工場が進出。同市ではこの特徴を市の魅力のひとつとして捉え、ツアーを企画し旅行会社に提案を始めた。

産業観光ツアーには既存の水道局や製紙工場など４コースが設定されていたが、今年度より和菓子を製造・販売する丸京製菓が加わり、５コースとなった。

丸京製菓はどらやきの生産量が日本一で、全国のスーパーなどで販売。同社の生産ラインを見学し、参加者全員がどらやきの試食もできる。料金は無料で、原則として団体対応。所要時間は１時間30分。

サントリー天然水「奥大山ブナの森工場」は08年の操業。ミネラルウォーター「サントリー天然水・奥大山」の製造工程の見学や硬水、軟水といった天然水の比較試飲ができる。

ミネラルウォーターの製造工程
が見学できるサントリーの工場

米子市水道局は、施設内の水道記念館を見学。記念館は１９２６年建造の城壁・赤瓦造りのロマネスク風の近代建築で、館内には米子の水道の歴史や水位計など昭和初期の水道器具を展示している。地下90メートルから汲み上げた地下水の試飲も。お土産にペットボトル飲料水「よなごの水」をもらえる。所要時間は１時間。

日野川沿いの王子製紙米子工場は、パルプの生産には水が欠かせないことからこの地に立地。ツアーでは概要説明を受けたあと、原料の木材チップの供給から抄紙、仕上げまで紙の製造工程を見学する。所要時間は１時間から１時間30分。

境港市の航空自衛隊・美保基地もコースの１つ。旧美保航空隊の資料を展示している広報館やＣ―１輸送機を間近で見学できる。所要時間は１時間30分。

山陰を遡る―リアルな神話の旅記事一覧