【松江】城下町彩る遊覧船や水燈路　着地型ツアーも充実

11/05/24

全乗船場に立ち寄り、カップル貸切船も　松江堀川遊覧船

船頭さんのガイドを聞きながら、松江城の掘割約３．７キロを江戸情緒が残る町並みを眺めて巡る「松江堀川遊覧船」。３月１日から定期便の全乗船場立ち寄りを試験的に行っている。

乗船場は定期便が出る「ふれあい広場」「大手前広場」と、定期便がない「カラコロ広場」の３カ所あるが、これまでふれあい広場を出発した船は大手前広場には寄らず、大手前広場を出発した船もふれあい広場には寄らなかった。

しかし、３月に大手前広場の近くに松江歴史館がオープンしたことから、利用客の利便性を高めようと全乗船場の立ち寄りを開始。１周の所要時間は従来の45分から55分と10分長くなるが、乗船料は現行のまま。団体予約船に関しては従来通り１周45分で運航する。

同遊覧船では「松江開府４００年記念博覧会」の開催にあわせ、３月１日から新たに「カップル貸切船」の運航もスタート。夫婦や恋人同士など２人きりで遊覧を楽しんでもらおうというもので、料金は１隻５千円。ふれあい広場のみの運航で事前予約が必要（ＧＷ、お盆は除く）。

夜の城下町・松江の美しさを知ってもらおうと実施される「松江・水燈路（すいとうろ）」。９月17日―10月16日の毎週土日と祝日の計14日、松江城周辺で開催される。

「水燈路」期間中は、松江城や塩見縄手周辺、北惣門橋、稲荷橋、光船、直政公銅像が18時から21時までライトアップされ、堀川遊覧船も夜間運航。松江城二の丸上の段では松江をテーマにしたオリジナル手作り行灯３００個の展示も行う。

また、松江城や武家屋敷、小泉八雲記念館、松江堀川地ビール館、土産品店など観光施設や民間施設の営業時間の延長や屋台などの開設もあり、「水燈路」を盛り上げる。

ＪＲ松江駅南口、松江しんじ湖温泉、玉造温泉と会場を結ぶ無料シャトルバスも走らせる。

松江城下町が美しく輝く「水燈路」

松江の着地型旅行商品の開発や販売に取り組む「松江ツーリズム研究会」は、地域にこだわったツアーを造成している。

「松江城と周辺城下町観光ガイド」は、松江城や小泉八雲記念館・旧居、武家屋敷などを地元ガイドが案内するもので、50分から３時間までの４コースを用意。毎日９時と13時30分の２回行っている。

「松江ゴーストツアー」の「へるんコース」は、小泉八雲の曾孫の小泉凡さんの講演を聞き、郷土料理を味わって語り部が八雲の怪談の世界を案内。料金は１人５８００円（小人も同額）。「カラコロコース」は、地元の語り部が怪談の世界を案内し、松江の「怪談」を体感する。料金は１人１５００円（同）。

「松江チャリンコらくらく城下町めぐり」は、電動アシスト自転車に乗って、地元ガイドの案内で松江の歴史や文化などを巡るもの。縁結びや怪談スポットをまわるコースも。料金は自転車料、ガイド料、保険料込みで１人１５００円。毎日出発、要予約。

「チャリンコ」で松江の隅々まで

「宍道湖ジュエリークルージング」は、松江の夜をクルージングで楽しむコース。料金は郷土料理の食事が付いて１人３５００円。

その名の通り、輝く夜の松江をクルージング

「八重垣神社定時ガイド」は、和服姿の「縁結び娘」が、良縁にまつわるスポットを有する同神社の魅力を案内する。料金は無料。予約不要。毎日10時、11時、13時、14時、15時の５回実施。

ツアーの問い合わせは、松江ツーリズム研究会電話０８５２―23―５４７０。

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