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【松江】開府400年で記念博 歴史館もオープン

松江のまちを会場に多彩なイベント 12月4日まで

島根県松江市で3月19日から「松江開府400年記念博覧会」が始まった。12月4日までの261日間、松江城、松江歴史館を中心とする松江のまち全体を会場に、様々なイベントが開催される。

松江城

松江のシンボル、松江城。
記念博で開府400年祭の総仕上げ

同博は2007年から開いてきた「松江開府400年祭」の総仕上げのイベント。テーマは「城とひと 縁を結んで 夢つむぐ」「和の心 日本の美」。

メーンは歴史や文化、食、着物、商店街など多彩なテーマによる「まちあるき」。徒歩や船、レトロ調バスで松江のまちを巡るというものだ。今回設定されたコース数は松江城を中心とした中央エリアで13、周辺、テーマ別で20超のコースをそろえた。

主なものに、昔ながらの松江の文化を楽しむ「松江城下の町人文化が息づく―北堀・石橋・奥谷界隈」、町中のレトロの建物を訪ねる「松江昭和ノスタルジィ―京店、白潟レトロ建築と路地」のほか、「もうひとつの水都まつえ」「江戸時代の水際を感じつつ」「毎日がアートプロジェクト」などがある。

また、春、夏、秋冬と季節ごとにイベントを分け、春は「大根島ぼたん祭」(すでに終了。4月20日―5月5日)、夏は「宝探しゲームin松江」(7月1日―9月30日)、秋冬は「松江水燈路」(9月17日―10月16日の毎週土日祝)、「仲秋の嫁ヶ島」(10月1―30日の毎週土日)などを開催する。

お城が見える博物館「松江歴史館」オープン

松江城東隣りの堀川に面した家老屋敷跡に3月19日、「松江歴史館」がオープンした。

同館は松江城が完成して400年という節目に合わせ、松江市が39億円をかけて整備したもので、畳敷きの館内からは日本庭園越しに四季折々の松江城天守の姿を眺めることができる。いってみれば「お城の見える博物館」。

松江歴史館

堀端にたつ松江歴史館。
松江城の風情が楽しめるロケーションも魅力のひとつ

建物は武家屋敷をイメージした和風の外観。博物館としての最大の特徴は江戸期以降の郷土史に特化した展示で、城下町の成り立ちや人々の暮らし、出雲国内の産業、伝統文化などを実物の資料や模型、映像を使ってわかりやすく紹介している。

武具甲冑や民具、古文書など約150点を展示し、なかでも9代藩主松平斉貴人(なりたけ)が将軍名代として上洛した行列を描いた絵巻は、人物1767人、馬61頭が描かれ、全長100メートルにも及ぶ。

特別展では、秋は9月17日から10月30日まで、3年で領内の土木整備に成果をあげた京極氏にスポットを当てた展示を行う。

5500平方メートルの敷地内には松平氏の家老、朝日家の家屋(市指定文化財)があり、建物の一角には千利休が造らせたとされる「伝利休茶室」を復元した。

入館料(基本展示室)は大人500円、小中学生250円。特別展は別途料金が必要。展示室以外は無料で入場できる。開館時間は8時30分から18時30分(10―3月は20時)まで。休館日は毎月第3木曜日。

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