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満開の桜が暗雲打ち払う春(1) 京都・岡崎十石舟―川面で感じる雅な春

記録的な暖冬であっても、春への渇望は日本人のDNAに刻みこまれている。冬色から春色へとまちを一変させるのは、開花する花々。京都では古都の情緒を、大阪では水都の情緒を、それぞれ満開の桜が季節感豊かに彩ってくれる。春の観光シーズンは、もうすぐそこ。社会に立ち込める暗雲も春花が一掃、ゴールデンイヤーへリスタートを切らせてくれるはずだ。

「岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり」 琵琶湖疏水を優雅に進む

桜が古都を包み込む風景こそ、京の春。左京区・岡崎エリアで毎年実施される「岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり」は春の風情を体感させてくれる、京都観光の春の定番だ。今年は3月24日―5月6日の運航。満開の桜、鮮やかな新緑に包まれた琵琶湖疏水を舟で進み、川面から春の雅なひと時を楽しめる。

十石舟めぐりは京都府旅行業協同組合や京都市などでつくる実行委員会が運航。2003年に始まり、今年で17年目を迎える。夜間運航や周辺散策プラン、インバウンド対応など様々な企画を打ち出し、年々乗船客が増加。今年も2月27日にウェブ予約が始まり、アクセスの集中で一時は予約ページへつながりにくくなるほどの人気を集めるまでに成長した。

加えて、平安神宮や京都国立近代美術館などが集積する岡崎エリアの魅力アップを図るため市が官民連携で設置した「京都岡崎魅力づくり推進協議会」の取り組みの一環として12年から琵琶湖疏水沿いの並木「桜回廊」のライトアップも実施。3月21日には京都市美術館が「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープン。一層の春の賑わいが期待されるエリアだ。

十石舟めぐりは、南禅寺船溜り乗船場から夷川ダムまでの琵琶湖疏水を行く往復3キロを約25分で楽しむコース。桜回廊が桜や新緑に彩られ、春の風情が漂う中、舟旅を楽しんでもらう。なかでも朱色の大鳥居の向こうに見える平安神宮と桜、新緑のコントラストは最大の見どころで、乗船客も陸上の通行人もカメラのシャッターを切る。

運航は9時30分―16時30分発で、15分ごとに出発。繁忙期は17時30分発までに延長する。料金は大人1200円、小人600円、幼児300円。

岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり

朱色の大鳥居の向こうに見える平安神宮と
桜、新緑のコントラストは最大の見どころ

疏水沿いの桜回廊のライトアップは、今年は3月27日―4月8日。十石舟めぐりはこの期間、夜間運航を行う。運航時間を8時30分―20時30分発まで延長し、夜桜の風情に浸ってもらう。

今年は8時からの早朝便を1人から貸切できる特別プランも用意。1―28人まで乗船できる。料金は2万円。

また、十石舟めぐりと南禅寺や無鄰菴、哲学の道など周辺散策を組み合わせたウオーキングツアープラン「十石舟めぐり&京都散策」を今年も実施。南禅寺名物・湯豆腐ランチや京料理夕食プランなども用意しているほか、一部のコースは外国人観光客にも対応、英語のボランティアガイドが案内する。

なお、今年は新型コロナウイルス感染予防のため、乗船場受付にポンプ式消毒液を設置▽桟橋・舟の手すりを消毒▽乗船客に注意喚起の案内掲示板を設置▽スタッフの手洗い、マスク着用を徹底―などの対策を施す。

詳しくは京旅協ウェブサイト「京りょ」(http://kyoto-tabi.or.jp/)へ。団体利用も可能。問い合わせや団体予約は、京都府旅行業協同組合 電話075―353―2511。

(次の記事)満開の桜が暗雲打ち払う春(2) 大阪水上バス―大川の夜桜を船花見

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