世界水準の白樺湖へ 長野県「池の平ホテル&リゾーツ」の挑戦(1) 黄金アカシアの丘が植樹20周年
長野県が標ぼうする「世界水準の山岳高原リゾート信州」。その中核をなすビーナスラインの一角、白樺湖畔でリゾート事業を展開するのが池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)だ。ホテルと遊園地、スキー場、ドライブインなどを展開し、白樺湖に独自の存在感を与え、観光拠点の地位を確立してきた。昨年は遊園地が50周年、今年は四季の彩り「黄金アカシア」の植樹への取り組みが20周年を迎えるなど、メモリアルイヤーが相次ぐ。“信州高原観光の雄”が放つ旬の魅力を紹介したい。
自然が織りなす癒しの世界へ
池の平ホテル&リゾーツが構成する一大リゾートゾーン「白樺リゾート」は、白樺湖という自然環境を生かした四季折々の見どころが充実する。なかでも「黄金アカシア」は鮮やかな彩りで来訪者をもてなす、白樺リゾートのひとつの象徴的存在。今年は植樹を始めてから20年の節目を迎える。「黄金アカシアの丘」展望リフトのシーズンが到来する春はすぐそこ。雄大な自然が織りなす癒しの世界へ―。
同リゾートに植わる「黄金アカシア」の正式名称は「ニセアカシアフリーシア」。20年前から植樹を始め、「黄金アカシアの丘」と呼ぶ山の斜面を、今では約1千本が埋め尽くすまでになった。リフトも敷設され、そのほかの植物も含めて一大自然景観ゾーンを形成している。
黄金アカシアは春から6月上旬に芽吹きを迎え、8月には新緑が鮮やかな光を放ち、9月中旬―10月初旬には紅葉の季節となり、一面黄色、いや“黄金”の世界が広がる。黄金アカシア並木、黄金アカシアの森、黄金アカシア街道があり、それぞれに圧巻の光景が眼前に広がる。

信州らしさを感じるフォトジェニックなスポット。
黄金の丘から白樺湖、車山高原を望む
黄金アカシアの丘には山頂まで展望リフトが架かる。今シーズンの営業は4月20日にスタート。11月5日まで、雄大な景色と四季の花々の世界へ連れ立ってくれる。
山頂付近には「幸せの四つ葉のエンジェルクローバー」エリアがあり、オープンハート、ショコラ、ハートブレイカー、ライムの4種の四つ葉がそこかしこに。15種ものふくろうたちと腕乗せやエサやり、フライトショーが楽しめる「ふくろうの杜」も山頂に。
黄金アカシアの丘周辺はこのほかにも、3千株のニッコウキスゲ、80種10万株のユリ園、1万本のコスモス畑と7色のコスモスガーデンなど季節に応じた見どころがあふれる。これから迎える春にはフキノトウ、スイセン、クロッカスに始まり、ヒマラヤサクラソウやパンジー、シャクナゲ、レンギョウが美しい花を咲かせ、白樺高原に春本番を告げる。

1千本のアカシアに抱かれる
黄金の異空間を楽しみたい
リフトの料金は大人1千円、子ども700円。宿泊者、障がい者は割引。季節で料金は変動する。
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池の平ホテルでは、黄金アカシアの20周年を記念したプランを設定。夕食は会席または70種類のバイキングで、黄金アカシアの丘展望リフト入場券がつく。黄金アカシアのオリジナルバームクーヘンのプレゼントも。料金は客室定員利用で1泊2食1人1万円、3人利用が同1万1千円、2人利用が同1万3千円。
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