北海道観光の新拠点・千歳市に「HTS」オープン(1) 旅のスタイルを提案
北海道千歳市に、国内外から観光客を出迎える新たな観光拠点「北海道観光ステーション(HTS)」が今年3月オープンした。一般社団法人千歳観光連盟が開設したもので、JNTO認定外国人観光案内所としてのインフォメーション機能、北海道の大自然を満喫するためのアウトドアギアやキャンピングカーのレンタル機能などのほか、広大な2万5千平方メートルの敷地にはキャンピングトレーラーやキャンプサイトも設置。国内外の観光客をターゲットとした駐車場も設けて、新千歳空港との間にはシャトルバスの運行も予定されている。北海道の表玄関で「新しい旅のカタチ」を提案する複合型施設を訪ねた。
ワンストップで多彩な機能 国内外の観光客に対応
北海道観光ステーション(HTS)は2万5千平方メートルの敷地に本部オフィス棟、レンタルオフィス棟、多目的棟、トイレ・シャワー棟で構成。レンタカースペースやキャンプサイト、バーベキューエリアも備える。
北海道の玄関口、新千歳空港から車で約7分という地の利で、軒を並べるレンタカー店の進出ぶりを見るとHTS周辺は今後、千歳や道央はもとより北海道観光全体の拠点となる予感がある。
HTSの主な事業のうち特に重視しているのがアウトドア用品のレンタル。この分野の専門店「そらのした」とのコラボレーションにより、キャンプ用品を中心に、手ぶらで来道しても手軽にアウトドア体験を楽しめることを実現した。
キャンプ用品のほかにも、登山用品なども数多く取り揃えており、HTSでアウトドア用品をレンタルし、広い道内をフィールドに様々な遊びが北海道の旅の新しい魅力になるに違いない。
千歳観光連盟が主体となって開設した北海道観光ステーションの正式名称は「北海道観光ステーション DMO新千歳空港サービスセンター」。17年に日本版DMO法人登録を取得し、広域連携の推進と国内外からの観光客の誘致に努めており、その拠点がHTSになる。
そのため、拠点としての位置づけを名実ともに明確化。訪れた観光客に対して千歳市内はもちろん、周辺地域や道内各地への周遊観光を促進する“ワンストップ”窓口機能を強化している。
JNTOによる外国人観光案内所としてカテゴリー2(英語で対応可能なスタッフが常駐し広域の案内を提供)に認定されており、インバウンドにも対応できる機能を強化。英語、中国語での対面観光案内もできる。無料のWi―Fiも利用できるほか、災害などによる停電にも対応する非常用電源(発電機・蓄電器)も整備した。外国人観光客が安心して道内観光を楽しめる基地としての役割を自認する。
HTS関係者は「観光をキーワードに、連盟会員や関係企業・団体をはじめ多くの地域事業者の皆さまと観光客誘致、訪れた観光客の受入態勢の充実を図りたいと思っています。ワンストップ機能をより充実させ、旅行会社の企画担当者からの要望に素早くお応えできる態勢を目指します」。オール北海道の観光の発着拠点としての位置付けを明確にしている。
駐車場サービスにはアウトバウンド利用者をターゲットとし、駐車場と空港を結ぶ無料送迎シャトルバスも運行する。
HTSの所在地は〒066―0019 千歳市流通3―4―1。電話0123―24―8818、ファクス0123―24―8819。
千歳観光物産サテライト「ミル」、千歳駅観光案内所は従来通り営業。〒066―0062 千歳市千代田町7―1789―3・千歳ステーションプラザ2階。電話0123―24―8801、ファクス0123― 29 ―3007。
(次の記事)北海道観光の新拠点・千歳市に「HTS」オープン(2) 宿泊地としても魅力
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