光秀生誕の地・岐阜可児(1) 「明智光秀博覧会」がオープン
4ゾーンで可児と戦国を体感
可児市では1月11日、市内最大の観光スポット、花フェスタ記念公園内に「明智光秀博覧会2020in可児市」がオープンする。定番の大河ドラマ館だけでなく、光秀関連の資料展示や体験企画、食や物産の販売など、会場全体で光秀と戦国時代の世界を伝える。21年1月11日まで。
会場は光秀の一族が生きた明智荘(あけちのしょう)エリアに位置。光秀とゆかりの深いこの地で、教養人で愛情深く、戦上手といった、従来の“逆臣”としてのイメージではない光秀の“知られざる生きざま”を、現代の世に伝えていこうと企画した。
同市には豊かな自然や歴史などの資源が多いにも関わらず、観光客だけでなく市民にも観光のイメージが乏しいという一面がある。市では、光秀が主人公の大河ドラマが放送されることを好機と捉え、市単体でこれまでで一番大きな催しとして同博を企画。「市民にも光秀の人となりを伝えるいい機会。博覧会を観光誘客だけでなく、市民に地域の良さを伝え“地域の誇り”を醸成することにつなげたい」(可児市大河ドラマ活用推進室・村田靖さん)という強い気持ちを持って同博開催に臨む。
同博では、会場を「大河ドラマ館」「光秀ゾーン」「戦国イベントゾーン」「戦マルシェゾーン」の4つのゾーンにわけて様々な楽しみを提供する。「ファンだけでなく可児市を楽しんでもらえる企画をそろえました」と村田さん。
「光秀ゾーン」は、大河ドラマ館に隣接する形で屋内に設置。光秀に関する企画展で、光秀の人となりやゆかりの地、地域の伝承など、最新の研究に基づいた内容で光秀の生きた時代をパネルで紹介する。同市をはじめ県内のゆかりの地の紹介も交える。光秀に仕えた槍の名手、可児才蔵になりきって光秀に挑むVRゲームもあり、子どもたちも興味津々だ。
「戦国イベントゾーン」では、大人も子どもも遊べるチャンバラコーナーや、様々な団体のPRブースが屋外に並び、屋内ではワークショップや講座、展示などを予定。戦国時代の世界を楽しみながら伝えていく。
「戦マルシェゾーン」では、可児市をはじめ光秀ゆかりの地など地域、戦国関連の食が味わえる。光秀グッズや同市の名産の販売も。
初日の1月11日はオープニングセレモニーを開催し、12時に正式オープン。11、12、13日には光秀ゾーンで世に知られる光秀唯一の肖像画も展示される。
会場は同公園西ゲートから入ってすぐ。明智荘の集落へは歩いてすぐ。あわせて散策するのがおすすめだ。
時間は9―17時。入場料は無料(大河ドラマ館は必要)。観光バス、一般の駐車場も備えるが、一般客は公共交通機関の利用を勧めている。日曜はJR可児駅からシャトルバスも運行される。
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