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新潟の宿で郷土の味を 朝ごはんPJが進化

「明けのガストロノミー」 各温泉地自慢の食で新潟の米を食べる

2009年秋の新潟DC以降「うまさぎっしり新潟」の統一ブランドのもと米、酒、魚(肴)を中心に、3つの食のプロジェクトに取り組んできた新潟県旅館組合。「にいがた朝ごはん」「にいがた地酒の宿」「にいがた女将の旅館街スイーツめぐり」は、新潟県全域で年間を通じて展開されている。なかでも「にいがた朝ごはん」は県名を入れ替えて他にも取り組む県が現れるなど、宿泊施設が朝ごはんに力を入れるきっかけにもなっている。

日本一おいしい新潟のコシヒカリを、その土地の水で炊き、その土地で採れた食材をおかずに食べてもらう「にいがた朝ごはん」プロジェクト。多くの旅館ホテルが旬な食材、あるいは手をかけて作る伝統的な保存食や調味料を使った素朴で奥深い郷土食を旅行者に提供し続けてきた。この秋からは、郷土の朝ごはんに美食のコンセプトを加え「にいがた朝ごはん明けのガストロノミー」として進化させている。

11月30日までの秋プランには県内20の温泉地・地域の96軒が「にいがた朝ごはん 明けのガストロノミー」に参加。

にいがた朝ごはんの決めごとは2つだけ。新潟県内産のコシヒカリを使用することと、各温泉地(地域)が季節ごとに、地域の郷土食などを基本に共通のおかずを決め、各旅館で出すこと。

瀬波温泉の朝ごはんは鮭。「塩引き」「焼漬」「酒びたし」「はらこ」といった鮭料理の中から、各宿が自慢の一品を提供。月岡温泉では、月岡名物「越乃紅鶏そぼろ」を食べる。昔から当地で食べられてきた平地飼いされている赤羽毛の採卵鶏で作るそぼろは、脂肪もほどよくコクがある。岩室温泉では、地元では知らない人がいない超個性的なおかず「からし巻き」を食べてもらう。からしを干した大根で巻いて味つけし寝かせたもので、コシヒカリとの相性がいい。湯沢・貝掛・苗場温泉は根菜を中心とした野菜を鍋で煮た「のっぺ」。秋の山の味覚が詰め込まれている。

にいがた朝ごはん

コシヒカリに合う

昼の温泉街はスイーツで楽しんでもらう。旅館女将たちが共同で、「にいがた旅館街スイーツめぐり」を継続。地元特産のフルーツなどを使ったオリジナルスイーツを考案し、旅館のロビーラウンジやカフェのメニューに加えている。今秋は14地域の53軒で味わえる。

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