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辰年の24年は龍神村 村内各所に“龍”が点在

ドラゴンイヤーでPR

2024年の干支は辰。辰=龍ということで、龍神村の「龍」がクローズアップされている。村でも24年を“ドラゴンイヤー”として、誘客に努めていく考えだ。

龍神村には龍に関する様々な素材が点在する。そもそも龍神の由来は、約1300年前に修験道の開祖である役小角が発見し、高野山を開いた弘法大師が「難陀龍王」の夢のお告げによって龍神温泉が開かれた時代にまでさかのぼる。1889年に龍神温泉のある村として、龍神村が発足したが、周辺市町と合併し田辺市になった2005年以降も広域地目として龍神村の名称が残る。

龍神温泉は江戸時代、紀州藩の別荘温泉地として栄え、大正から昭和にかけて書き継がれた中里介山の長編時代小説「大菩薩峠」に登場したことで全国に知られるようになった。現在、湯の川温泉(島根県)、川中温泉(群馬県)とともに日本三大美人の湯としてアピールしている。温泉の入口には龍神温泉のモニュメントとして龍神像が立っている。これは、龍神の鎮守である皆瀬神社の御神木を使って作られたもので、高さは5メートル。世界的チェンソーアーティストの城所ケイジさんの作品だ。像の下には「近年私たちに降りかかる数々の由由しきできごとを、黒い球に封じ込め、それらを浄化するために龍神は天に昇っていきます。地球の希望とする大宇宙の摂理を碧い玉に込めて」と記してある。20年8月に建立された。

皆瀬神社

龍神温泉の入口にあり、
皆瀬神社の御神木で作られている龍神像

22年7月には、ドラゴンミュージアムがオープン。ドライブイン跡地に建てられた施設で、165平方メートル(50坪)のギャラリースペースには龍をテーマにした造形作品など180点以上が展示されている。展示作品は、地域の特産品を生かしたまちづくりに取り組む「龍の里づくり委員会」がフィギュア制作会社「海洋堂」の協力で2020年から21年開催した龍の造形大賞の応募作品。新聞紙や木材、ガラス、鉄など様々な材質で作られた龍が並ぶ。龍にまつわる伝説をパネル展示したコーナーや、県内の物産品や龍に関するグッズなどを販売する物販コーナーもある。

ドラゴンミュージアム

ドラゴンミュージアム

ドラゴンミュージアム

ドラゴンミュージアムに展示されている龍

地元では「全国でも珍しい龍に特化した施設として、高野山と熊野古道の中継点にある地の利を生かして人が集う場所にしたい」と話す。営業時間は9―16時。入館料は中学生以上500円。

このほか、デザイナーで造形作家の溝端秀章さんが制作した白龍のモニュメントがアトリエ龍神の家の前には設置されている。モニュメントは長さ約2メートル、直径約20センチの地元産の杉の丸太などを組み合わせて制作された作品だ。

和歌山県田辺市龍神村 夕夜景に関するお問い合わせ

ごまさん夕夜景語らい協議会
〒640-8355 和歌山県和歌山市北ノ新地1丁目25 AIG和歌山ビル5F 名鉄観光サービス株式会社和歌山支店内
電話:073-423-4975 FAX:073-423-4980

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