森林鉄道サミットが初開催　高知県田野町・日本遺産を顕彰する

地元の自然に根付くストーリー

高知県田野町で11月４日、「第１回全国森林鉄道サミットin高知」が開かれる。日本遺産に認定された地域内の森林鉄道遺産の保存、活用や森林鉄道関連の生活文化に対する地域住民や森林、林業関係者の関心を高め、森林鉄道遺産を活用した地域振興の取り組みに対する理解を促進する。

サミットは、森林鉄道遺産を活用した地域活性活動を行う中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会と、中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会が主催する。森林鉄道の歴史に触れ、地域の日本遺産を知る中芸日本遺産フェスティバル（11月３―４日開催）の一環。

会場の田野町ふれあいセンターでは「森林鉄道今日も行く」の合唱が行われるほか、魚梁瀬森林鉄道の歴史や概要の紹介、魚梁瀬ふるさと劇団杉ぼっくりによる劇「馬路森林鉄道物語」が披露される。基調講演では、全国森林鉄道保存活用団体連絡協議会の酒井秀夫会長が話す。このほか、林鉄ネットワーク15団体による発表会やパネルディスカッション、中芸５町村内の魚梁瀬森林鉄道遺構を見学するエクスカーションが行われる。

同地域は２０１７年４月、文化庁が認定する日本遺産に、高知県東部の中芸５町村のストーリー「森林鉄道から日本一のゆずロードへ―ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化―」が認定されている。

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