「らんまん」の舞台訪ねる 高知県、来春まで「牧野博士の新休日」
24年度は「どっぷり高知旅」
高知県は2024年3月31日まで、観光博覧会「牧野博士の新休日―らんまんの舞台・高知」が開かれている。県出身の世界的植物学者・牧野富太郎博士をモデルとしたドラマ「らんまん」の放送が好評のうちにフィナーレを迎え、博覧会も1年間超にわたるロングランのラストスパート。高知県立牧野植物園(高知市)や牧野博士のふるさとである佐川町、越知町を中心に県内全域の自然スポット、観光素材を絡めてドラマの舞台である「歩ける植物図鑑」高知に親しんでもらう。
同博では、県立牧野植物園、佐川町、博士が研究した横倉山周辺(越知町)がメーンエリア。高知市のこうち旅広場と3月にリニューアルオープンした桂浜公園をインフォメーションとして、県内各地の博士ゆかりの地や自然スポット「草花体感フィールド」、観光スポットを周遊してもらう流れだ。
県立牧野植物園は、3千種超の植物が四季折々の美を演出する国内有数の植物園。5月には南園に新研究棟「植物研究交流センター」もオープンし研究の見学やキッズラボ、レストランなどを備える。
佐川町は博士のふるさと。生家跡地には「牧野富太郎ふるさと館」が建ち、遺品や直筆の手紙、原稿などを展示している。博士ゆかりの約400種の山野草などが楽しめる牧野公園、酒蔵などが建ち並ぶ城下町なども見どころ。
越知町の横倉山は牧野博士が自然に魅せられ、研究を続けた。「横倉山自然の森博物館」は建築家・安藤忠雄さんの設計で、博士の植物スケッチなどを展示。近隣には映画「竜とそばかすの姫」の舞台や仁淀川、博士も採集に訪れた伊尾木洞(安芸市)など県を代表する自然スポットも。
「草花体感フィールド」は、博士が植物採集会などを行い、博士命名のハマアザミも見られる室戸岬(室戸市)、博士が日本初の学名と和名を付けたヤマトグサを発見した名野川(仁淀川町)などゆかりの地へ。博士が長期遠征した「牧野富太郎の道」や夜に咲く「月光桜」(大月町)、ヒメノボタンの里(三原村)も博士が調査した地。「モネの庭」マルモッタン(北川村)も県を代表する庭園だ。
博覧会では県全域を対象としたラリーも。11月23日までは人気の無料位置ゲームアプリ「ニッポン城めぐり」の「らんまん舞台・高知 牧野博士の新休日ラリー」、24年3月3日まで参加店舗での飲料を購入でステッカーのプレゼントとデジタルスタンプラリーを実施する「口福の土佐 御朱“飲”めぐり」で県内をめぐろう。
なお、高知県では24年度は「どっぷり高知旅」キャンペーンを実施する。期間は4月1日から25年3月31日まで。自然や食、歴史文化を「極上の田舎。高知。」として位置づけ、様々な企画で誘客を促す考えだ。
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