観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

対馬に根付く悠久の歴史 "国境の島"ならではの史跡群(2)

遣唐使ゆかりの地や韓国展望台

厳原から国道を北上すると見えてくるのが「万関橋」。明治時代、日露戦争に備えて艦船の通り道として開削した久須水道(万関瀬戸)に架かる橋で、現在は3代目。

さらに北上し浅茅湾の奥まった入江にあるのが「西漕手」だ。昔は東側から西の浅茅湾までの陸幅が160メートルほどしかなく、小さな船は陸上を運んだという。遣唐使はここを歩いて船を乗り換えたと伝わる。近くには西漕手に到着した仏像を一時保管するために建てられた祠が起源とされる「梅林寺」がある。長野県・善光寺の仏像もここで保管されたあと、持ち込まれたと言われる。

浅芽湾

遣唐使ゆかりの浅茅湾を望む

「和多都美(わたつみ)神社」は豊玉姫命と彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祀る神社。拝殿前にある5つの鳥居のうち2つは海中にあり、潮の満ち引きで姿を変える。和多都美神社の背後にそびえる「烏帽子岳」の展望台は浅茅湾を北側から眺めるビュースポット。海岸美を360度遠望できる景観はすばらしい。

和多都美神社

和多都美神社は壮観な眺め

最も北側に位置する「韓国展望台」からは晴天時には釜山の街並みを遠望できる。このほか対馬では砲台跡や巨木、自然をテーマにした豊富なトレッキングや多彩な観光が楽しめる。

韓国展望台

韓国展望台からは晴天時、釜山を遠望

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