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山鹿市・中嶋憲正市長に聞く 官民一体のまちづくり(2)

おすすめは「不動岩」

―2年前にさくら湯を復興されました。そのあとの変化は何かありましたか。

さくら湯ができたから、観光客がドッと押しよせるということはありません。たださくら湯は山鹿市のシンボルとして再生していますので、新たにお土産物や食べ物の開発が始まりました。そういった意味ではさくら湯を活用する商店街の人たちが増えてきたと思います。

―農産物を販売する物産館が市内に7カ所もあると聞いています。

山鹿市は花こう岩が侵食されてできた土壌なので、米にしても日本一と呼べるものができますし、栗やタケノコもおいしい。最近では地元のブドウで作った菊鹿ワインが有名になり、地元ではなかなか手に入りにくくなっています。ワインは生産を拡大し、数年後にはワイナリーを作りたく思っています。これからメジャーになって、山鹿市のシンボル的存在になるように取り組んでいきたいですね。

お茶の歴史も古く、江戸時代には藩侯に献上していました。山鹿市は熊本県内有数の茶どころであったことから、明治8年に紅茶伝習所ができて、日本紅茶発祥の地でもあるんです。

―最後に、山鹿市でこれだけは見ておいた方がいいというものがあれば。

不動岩ですね。これも山鹿市のシンボルの一つです。5億年前のさざれ石でできています。阿蘇の9万年前の大爆発にも耐え、元気、長寿の観点から聖地として売り込みたいと思っています。

全国的にも珍しい岩だと思いますし、山鹿市の独自性を訴える大きな存在です。ぜひ見てほしいと思いますね。

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