山鹿市・中嶋憲正市長に聞く 官民一体のまちづくり(1)
14/12/15
山鹿市の中嶋憲正市長に山鹿市観光の現状と取り組みについて聞いた。
行政と市民の協力は山鹿の誇り
―山鹿市観光の現状は。
昨年、山鹿市には382万人の観光客が来られています。そのうち宿泊客が29万人でした。日帰客は微増です。現在は市内に旅館が15軒ありますが、宿泊の伸びには力を入れたいところです。
山鹿市観光の強みは歴史や文化、人です。数字としては厳しい面がありますが、資源はたくさんあるので、その資源をもっと活用してアピールしていけば数字面での効果も出てくると思います。
―たくさんの資源とおっしゃいましたが、どのような資源があるのでしょうか。
古代から菊池川流域で育んできた歴史の証として古墳、鞠智城、さくら湯、八千代座など、その時代を代表する価値ある資源がたくさん残っています。
それと忘れてはならない存在が地域の旦那衆。旦那衆なくして八千代座やさくら湯を維持することができなかったと思います。商いで得た利益を自分たちのためではなく、地域に還元しています。また山鹿に来られた人のために使うという志があります。
八千代座は一度廃墟になり、さくら湯も商業施設の中に入りましたが、どちらも行政と市民が一緒になって復興させ現在の形にしたことは山鹿市の誇りだと思っています。繁栄して衰退し、それをまた地域の人たちの力で復興するというDNAが連綿と現在に継承されていることを力説したいですね。全国的に有名な山鹿灯籠まつりの千人灯籠踊りについても市民が中心になって取り組んでいただいて頭が下がる思いでいます。
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