俳句のあるまち 「俳都松山」観光に生かす
17/11/06
俳句ポストや「松山はいく」
正岡子規、高浜虚子といった俳人を多く輩出した松山市。地域の風土が俳人たちに愛され、現代でも俳句ファンから「俳都」として親しまれている。市ではこの「俳都松山」を全国に発信しようと、俳句振興はもちろん俳句を生かした観光振興策を展開している。
「俳句のあるまちづくり」は俳都としての根幹をなす取り組み。1966年に正岡子規生誕100年を記念して設置し始めた俳句ポストは海外を含めて109カ所にも及ぶ。そのうち松山市内には93カ所。観光施設から市内電車、フェリーに至るまで設置されている。俳句の投稿サイトを通しての活動も活発だ。
毎年8月には全国の高校生が松山に集結し「俳句甲子園」を開催。旅先で絵葉書に一言添える感覚で写真に句を詠む「瀬戸内・松山国際写真俳句コンテスト」は今年で7回目を迎え、世界40カ国以上から約3千句もの応募がある。今年は11月30日締め切り。国際的な人気も高い俳句は訪日外国人客へも有力な観光コンテンツになる。
観光面での軸が、俳句とハイク(歩く)を組み合わせたガイドツアー「松山はいく」。市内の俳句や歴史に関するスポットをガイドと歩き、俳都・松山の魅力を体感してもらう。多彩なコースの設定で個人からグループ、団体、教育旅行まで対応している。
「俳句BAR」は酒処を2軒紹介しており、各店には英語、初心者でも簡単に一句詠める仕掛けも。ハシゴして俳都の夜を楽しんでもらう。
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