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艶やか雛が告げる日本の春(1) 和歌山那智勝浦「ビッグひなめぐり」

まだまだ本格的な冬は続くが、新年を迎えて心はもう春に向いている。その春の観光シーズンの開幕を告げるのが雛祭り。桃の節句の雛飾りが彩り鮮やかな色合いで春を呼びこむ。各地では地域固有の行事が催され、古き良き日本の春を訪れた人にも伝えていく。今回は岡山美作、和歌山加太・那智勝浦の雛祭りを紹介。艶やかに並ぶ雛飾り。ぼんぼりと人々の心に春のあかりを灯す。

圧巻、巨大な雛空間

和歌山県那智勝浦町では2月24日―3月4日に「南紀勝浦ひなめぐり」開かれる。町中心部各所に雛飾りを展示し、温泉とマグロの町に春の彩りを加える。

2011年に発生した台風被害からの復興を願って始まり、今年で7回目。今年もJR紀伊勝浦駅や駅前商店街・いざかた通り、バスターミナル、勝浦漁港といった町中心部のいたるところに雛飾りを展示する。

目玉イベントは同町体育文化会館で期間中展示する「ビッグひなめぐり」。アリーナ席に設けられた「ビッグひな壇」に1万3300体もの雛人形がずらりと並ぶ。開催当初に千葉県勝浦市や徳島県勝浦町から譲り受けた雛や、江戸―昭和期の伝統の雛など、その顔ぶれは様々。見渡す限り雛の艶やかな色合いに包まれた空間は圧巻の一言。巨大なスケールの歴史絵巻に息をのむ。時間は9―17時で、入場無料。

ビッグひなめぐり

約1万3千体の雛人形が並ぶ
「ビッグひなめぐり」

期間中は例年、スタンプラリーや食の屋台、書画家の作品展などイベントも催される。

問い合わせは実行委員会 電話070―5545―8195。

那智勝浦に来たら、何はなくともマグロだ。日本有数のマグロ水揚げ港であり、新鮮な生マグロを旅館ホテルや食事処で味わえる。

市内にはマグロの無人販売所もあり、これも那智勝浦名物。雛めぐりのお土産にマグロが那智勝浦流だ。

(次の記事)艶やか雛が告げる日本の春(2) 和歌山加太「雛流し」

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