“ウイズコロナの旅”推進 萬谷正幸・山代温泉観光協会会長
“ウイズコロナの旅”を推進する北陸の中で萬谷正幸・山代温泉観光協会会長に(1)コロナ禍の今考えていること(2)ウイズコロナの旅に関して現在取り組んでいること(3)国や行政に望むこと(4)観光客へ最も訴えたいこと(5)今後、観光業界はどう変化していくと思うか−について聞いた。
終息を見据えまちづくり
(1)昨年2月に日本で新型コロナウイルスが発生して以来1年半になります。我々観光業界にとって今まで経験したことがない大きな災害であり、未だに回復の見込みがなく、先行きを見通せない状況となっています。昨年夏ごろは石川県民割が大好評で特需だったような気もしますが、今年はGo Toトラベルキャンペーンもなく、県民割も少額となり、昨年より厳しい状況です。
(2)山代温泉にとって新しい取り組みは「あいうえおの郷づくり構想」の一環で、5月10日を「あいうえおの日」として記念日登録を行い、明覚上人の「反音作法」の記念碑を建立しました。また長年放置されていた松籟荘を解体し、跡地は公園化整備に着手し2022年春には完成予定です。
観光庁の既存観光拠点の再生、高付加価値化推進事業が採択され、中心商店街にある廃屋解体整備や街並み景観整備、プロジェクションマッピングなどのイベントの実施、交通事業者と連携し二次交通のアクセス強化、スマホでの配車アプリの導入などを計画しています。古総湯の裏手に位置する萬松園一帯の約1万坪の整備計画は特定非営利活動法人萬松園ネットワークを設立し3年後の開業を目指します。
(3)未だに我々観光業界が回復する見込みはありませんが、ただ全国的にワクチン接種が始まり、加速度的に広がっていくことで、今年度中に国民の6割以上が接種すればコロナ禍も終息に向かうと言われています。
東京オリンピック・パラリンピックが無事に成功裡に終わって観光業界にも人の流れが戻ってくるよう願いたいものです。
これまでの歴史でパンデミックは2年くらいで終わってきたようですが、ワクチンや新たな治療法が確立されれば、感染症の今は危険度が5段階で2番目に高い2類相当になります。インフルエンザ相当の5類へ引き下げるようになれば移動や旅行も自由に行けるようになると思われます。
(4)一方でAIやDX(デジタルトランスフォーメーション)と言われる技術革新は、このコロナ禍の中でもどんどん進化してきています。我々の観光業界でもこの流れをどのように取り入れて効率化や労働生産性を上げる取り組みをしていくのか。同時に新しい旅のカタチや旅のあり方を提案していかなければならないように思います。
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