熊野本宮大社と西国三十三カ所が今年節目迎える 特別参拝など記念事業
巡礼の聖地を深く
近年メモリアルイヤーが相次ぐ和歌山県にあって今年も県を代表する古社・古刹が節目を迎えた。世界遺産・熊野本宮大社と、県内に札所3カ所がある西国三十三カ所。記念事業が行われ、例年以上に見どころがあふれる一年になる。
田辺市の熊野本宮大社は創建2050年。熊野三山の一角として古くから信仰を集め、全国にある熊野神社の総本宮として存在感を放つ。158段の石段を上り神門をくぐると檜皮葺の社殿が荘厳な雰囲気を讃える。向かって左から夫須美大神(ふすみのおおかみ)、主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)、速玉大神(はやたまのおおかみ)を祀った社殿が並び、一年を通して多くの参拝客が祈りを捧げる。
奉祝式念大祭をはじめ、節目を記念した事業を展開。地元・熊野本宮温泉郷に1泊以上する団体ツアーを対象に4―6月、9―12月は「瑞垣内」の特別参拝を設定しているほか、県指定重要文化財の「熊野本宮八葉曼荼羅」「神額」「熊野本宮大社社蔵能面」、国指定重要文化財「鉄湯釜」などの特別拝観も実施している。期間は12月31日まで。
また、創建2050年奉祝記念「熊野路田辺スタンプラリー」も12月末まで実施中。熊野古道のスタンプを集めると、先着1千人に記念てぬぐいをプレゼントするほか、ボーナスポイント踏破でさらなる景品も当たる。
西国三十三所霊場は草創1300年を迎えた。県内には1番青岸渡寺(那智勝浦町)、2番紀三井寺(金剛宝寺、和歌山市)、3番粉河寺(紀の川市)と3つの札所があり、古くからの巡礼の道は今も祈りに、観光にと多くの人が訪ねてまわっている。
各寺では16年から20年までの5年間、記念事業を展開中。記念の御朱印や特別拝観などを期間中に実施しているほか、「月参り巡礼」や「スイーツ巡礼」など新しい巡礼の形も提案している。
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