観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

サイクリング王国わかやま ロードや宿-受入整備着々と進む

サイクリストうならせる環境武器に サイクルステーションも充実

和歌山県は観光ブランディング策として「サイクルツーリズム」を推進している。太平洋を望む海岸線、森林と渓谷美、田園風景など「水の国」ならではの自転車観光に適した景観を武器に、ロードの整備をはじめサイクリストの受入態勢を強化。「サイクリング王国わかやま」の魅力を全国に発信している。

自然豊かな和歌山県内には大型バスや鉄道では行けないが、“インスタ映え”や爽快な空気などを感じられるスポットが点在する。サイクルツーリズムの推進は、こうしたエリアへも行ける自転車を使った観光を振興することで、集客力の弱い地域にも観光客を誘導し、周遊を促進しようというのがねらいだ。2016年度から川辺のエリアでのサイクリングロードの整備や、県内各所にバイクラックの設置や応急修理のための工具の貸し出しなどを行うサイクルステーションを設置したほか、イベントも展開するなど「王国」への足場を着々と固めてきた。

円月島

白浜・円月島へも自転車で

17年8月にはサイクリングロード「ブルーライン」の愛称を「WAKAYAMA800」に決定。整備しているロードは約800キロにおよび、滋賀県の「びわいち」などのように定着を目指せるよう、親しみやすいネーミングにした。さらに「8」を横にすると「∞(無限大)」となることから多彩なサイクリングが楽しめる地という意味も込めた。あわせて女子旅などをターゲットにした映像も制作するなどブランディングに余念がない。

WAKAYAMA800

「WAKAYAMA800」のポスター

今年3月19日には、自転車を客室に入れることを可能にしたり、修理道具を貸し出すサービスを整えた「サイクリストに優しい宿泊施設」を認定。現在48施設が登録されており、引き続き認定申請を受け付け、拡大を図る。サイクルステーションも増加し続けており、受入側の姿勢も整ってきた。

「サイクリング王国わかやま」専用サイトも開設。川沿いを行く紀の川ルート、南紀の海岸線を走る串本―白浜ルート、那智の滝ヒルクライムルートなど「水の国」プロジェクトと連動したルートをはじめ各サイクリングロードを紹介している。URLはhttp://wave.pref.wakayama.lg.jp/cycling/

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