道後が新たな温泉地に 旅館ホテルが建て替え
新しいコンセプトを導入 旅館の“面白さ”追求
道後温泉の旅館ホテルの耐震工事に伴う建て替えやリニューアルが活発化し、新たな温泉地へと変わりつつある。
まず口火を切ったのがホテル葛城。今年3月に別館の25室を「ホテル葛城 Sparesort道後」としてリニューアルオープンさせた。各客室には砥部焼の女性作家グループ「とべりて」とコラボし、ルームプレートの設置や家具を新調した。別館のコンセプトは「フェーズフリー」で平常時、災害時に関わらず商品やサービスを提供するという考え方を取り入れた。
現在更地になっている本館跡地には2019年12月に新館「琴の庭」(11室)を開業する予定。
また姉妹館の「ホテル花ゆづき」も9月に全館リニューアルした。客室を全室リニューアルオープンし、愛媛県の伝統工芸・手すき和紙とフランス人デザイナーによる斬新なデザインを融合させたギルディング和紙をしつらえた。フロアにもアート作品の展示を行っている。リニューアルに合わせて全館禁煙に。
5月には宝荘ホテルが「道後御湯」(30室)としてリブランドオープン。道後温泉周辺の耐震改修促進法による大規模宿泊施設の全面建て替えの第1号となった。
「『現代湯治』のための湯宿」として生まれ変わった同施設は1階に庭を眺めることができるレセプションロビーを設け、2階はダイニング、3―7階の客室は全室露天風呂・松山城ビューテラス付きの4タイプを用意。
客室の入口ドアにある客室番号は「菊間瓦」、茶器は「砥部焼」、壁紙の一部は「五十崎社中のギルディング和紙」など愛媛の匠の技を使った内装に仕上げた。8階はサンセットテラス、ラウンジを併設した展望大浴場、男女別の露天風呂を備えている。
グループホテルの「椿舘」は和室をリノベーションし、畳とベッドの和モダンな部屋を用意した。「椿舘別館」は全館建て替え工事のため休館し、20年春に新しいスタイルの宿泊施設をオープンさせる。
今年創業65年を迎えた「ホテル八千代」(31室)も全館建て替え工事を進めてきたが、8月にグランドオープン。全室を温泉露天風呂付き客室としたほか、全客室で部屋食対応を行っている。そのため客室は和室、食事処、寝室というつくりになった。朝食も部屋食という徹底ぶりだ。
また客室の露天風呂は2人でもゆっくり入れるワイドサイズにし、通常の大浴場にはジャグジーを完備している。
「古湧園」は全館建て替えのため休業中で、19年秋には温室効果ガス排出の大幅な削減を目指す「人と環境に優しいホテル」に生まれ変わる。
四国愛媛 旅のおすすめサイト
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- 道後舘【道後】
- 道後御湯【道後】
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