観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

女子旅で人気集める松山市 道後は一人女子旅1位に選出

城下町に息づく歴史風情、日本を代表する古湯の湯のまち情緒、瀬戸内海沿岸の風光明媚な景観と温暖な気候…。愛媛県松山市は、培ってきた魅力を前面に、独自の観光振興策を積極的に展開している。松山城、道後温泉、瀬戸内海地域との連携の各面において新しい楽しみを創出。100年先をも見据え、現状にとどまることなく前進を続ける松山が体現する″温故知新"の魅力に迫りたい。

癒しのカフェや縁結びスポット、そして湯のまち風情

愛媛県松山市が「女子旅」で人気を集めている。松山城下の歴史風情や瀬戸内海の風光明媚なムードに加え、道後温泉のレトロな湯のまち風情が相まって女性の心をくすぐっているのだろう。

その中心となるのは、やはり道後温泉。楽天トラベルの「おんな一人旅に人気の温泉地ランキング」では最新の2017年版まで4年連続で1位。楽天トラベルでは、松山空港や松山駅からアクセス至便、足湯や手湯をめぐりながらのまち歩き、新温浴施設「飛鳥乃湯泉」のオープン、温泉街にアートの風を吹き込んだ「道後オンセナート」などが人気の理由と分析している。

道後温泉本館

道後のシンボル道後温泉本館は
女子旅マストポイントの一つ

実際に道後温泉街を歩いてみると、女性が楽しめそうな施設や店舗が多く、レトロなムードが流れていることに気づく。2月末まで開催中の「道後オンセナート」では温泉街に調和かつ現代感覚に優れたモニュメント作品が点在。“インスタ映え”しそうな風景がそこかしこにあふれている。

カフェや食事処も個性的。「道後の町屋」は大正時代末期建造の建物を改装したカフェ。庭園を望む和の空間にはアンティーク雑貨が飾られ、洋の要素も採り入れたおしゃれなムードが漂う。愛媛の食材を使った「湯之町バーガー」やスイーツでほっこりしたい。

そのほか、「フライングスコッツマン」は世界最古の旅客列車を模した店内で、正統派のカフェの逸品を味わう。アンティーク家具や小物が並ぶ隠れ家的カフェ「歩音」など、まち歩きを彩ってくれる癒しのスペースが点在している。

そして定番スポットも欠かせない。道後のシンボル「道後温泉本館」と新施設「飛鳥乃湯泉」は温泉入浴はもちろん、存在そのものも強力な観光素材だ。

女子におすすめは、道後温泉本館裏手にある「圓満寺」。9世紀創設の古刹で、火除け地蔵と呼ばれる白塗りの巨大地蔵菩薩は地元の信仰を集める。道後で展開されている「道後温泉開運めぐり」の中心地でもある。

「火除け」から転じた浮気封じや夫婦円満のご利益が伝えられることから近年、恋愛成就スポットとして多くの女性が訪れるように。恋愛祈願に「お結び玉」や「俳句恋みくじ」、絵馬「えまたま」といったアイテムが人気を集めている。念ずれば思いは叶う、か―。

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