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人呼んで「妖怪村」―伝説でまちを元気に 11月12日に「怪フォーラム」/三好

「お化け大学校」や「妖怪大談義」 妖怪で盛り上がる1日

徳島県三好市山城町はこなき爺をはじめ110カ所以上もの妖怪伝説が残る「妖怪村」。漫画家の故・水木しげるさんが“永久会長”の世界妖怪協会から「怪遺産」に認定されているなど、伝説を生かしたまちづくりが評価されている。

今年の妖怪村を代表するビッグイベントが、11月12日に開かれる「怪フォーラム2017in徳島」。同市と同じく怪遺産に認定されている鳥取県境港市、岩手県遠野市のある3県が連携して12年から開いており、今年で6回目を迎える。今回は伝説の次世代への継承も念頭に、語り部や地元小学生も参加して魅力を発信していく。

フォーラムは、旧上名小学校体育館で開催。小説家の京極夏彦さんと作家の荒俣宏さんらが講師を務めるトークイベント「お化け大学校」を実施する。平井伸治・鳥取県知事、達増拓也・岩手県知事、そしてご当地から飯泉嘉門・徳島県知事も参加し、京極さん、荒俣さんを交えて「妖怪大談義」も展開。3市を結ぶ三元中継も予定しており、怪遺産各地の魅力が凝縮されたイベントになる。

そのほか、徳島の阿波おどりや岩手、鳥取各県の伝統芸能の披露も。

同日は妖怪イベントを併催。同小学校グラウンドでは恒例の「妖怪まつり」が開かれ、妖怪大行列や妖怪バンド、餅まきなどで盛り上がる。妖怪屋敷、石の博物館がある道の駅大歩危では3県の観光情報PRと特産品の販売も催される。

妖怪まつり

併催の「妖怪まつり」では例年、
「妖怪大行列」でまちは大賑わい

当日はJR大歩危駅と臨時駐車場から会場までシャトルバスが運行される。

イベントへの参加と“妖怪採集”の旅に地元での農林漁家民宿での宿泊を勧めている。JTB中国四国はツアーも計画しているという。

同フォーラムの応援イベントとして、前日の11日にはJR阿波川口駅周辺で「やましろ狸(たぬき)まつり」を開催。山城町の狸妖怪にスポットを当てたもので、今年で3回目。おもしろ狸妖怪パレードや「たぬき話茶屋」などユニークな催しが予定されている。

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